福田総理大臣の突然の辞任表明から一夜、県内でも、驚き、そして、批判の声が広がっています。一方、時期が早まるとの見方が出ている解散総選挙に向けた動きも、出始めています。政権運営に行き詰まった福田総理大臣。経済対策など、課題が山積する中での突然の辞任劇に、県民からは、厳しい声が相次ぎました。(県民は)「がっかり、あんな無責任なことはないと思います」「リーダー性はなかったですね」「安倍さんと一緒でね期待を裏切られた感じがします」「目に見えて成果はなかったように思いますけど」(漁業関係者は)「燃油対策を政府の方が打ち出していただいているんですが、先行きどうなるのかなということが大変心配」「(次の首相に期待することは?)誰になるか分からないけど国民の意見をうまく汲み取ってくれればいい」(東国原知事は)「普通の国民の目線からすると投げ出した感は否めないかなという感じはする」「政治空白を作らないこと。あるいは国民生活を重視していただいて、そこに軸足を置いて、そこに視線を集中していただいて、今後の国政運営を図っていただきたい」一方、県内の政党の反応。自民党県連の緒嶋雅晃会長は、福田総理の辞任について、「辞め方として、適当ではなかった」との考えを示しました。民主党県連の井上紀代子代表は、福田総理を、厳しく批判した上で、早期解散を求めました。総理の辞任を受け、自民党の総裁選挙と並んで、今後の焦点となるのが、解散総選挙の時期です。自民党県連は、2日午後、急きょ、役員会を開き、対応を協議。次期、衆議院選挙の公認候補を選定する選考委員会を、10月4日に立ち上げることを確認しました。衆議院の県内の選挙区で、現職以外に、立候補予定者がいるのは、今のところ1区だけです。民主党は、2区、社民党は、3区で、それぞれ、独自候補の擁立を目指しています。また、社民党県連は、次期、衆院選が早まる可能性もあるとして、3区での候補者選定を急ぐ方針です。総裁選の行方、そして、解散の時期は?国政と絡みながら、県政界の動きも、今後、さらに活発化しそうです。
福田総理の突然の辞任を、県選出の国会議員は、どう受け止めたのでしょうか?5人全員に聞きました。(中山成彬衆議院議員)「びっくりしたと言うのが正直なところなんですけど、やっぱり相当な重圧がかかっているのかなと。(辞任は)理解できるけど理解したくないというか、やはり一国の総理ですからもう少し頑としていてほしかったという気持ちはある。今はとにかく早く総裁を決めてしっかりとした将来展望を持ったそういう政策をやっていかなければならないと思う。」(江藤拓衆議院議員)「どんな仕事をしていても、途中で投げ出すと言うことは決してほめられたことではないし、特に政治家は責任が重いのだから自分としても非常にショックを受けた。私は今回のことをきっかけにして、国民生活よりも財政再建なんだという路線から、これで自民党が脱却できるようになれば、私は国民生活にとっても一ついいきっかけになるかもしれない。そういうことに希望を持っています。」(古川禎久議員)「いや、もうとにかく驚いた。びっくりしたの一言ですね。やっぱり局面を打開するために、国会運営をスムーズならしめるために決断されたと思うんですね。私は断然、地方を大事にする弱い立場の人にも耳を傾けると。困ってるところに手をさしのべる。そういうことを訴える方を推したい。」(松下新平議員)「この政治の責任を投げ出すような今回の辞任には、たいへん驚いていると同時に、政治として責任果たしてないと厳しく指摘したい。(所属する)改革クラブは、立ち上がったばかりだが、こういった混乱のときこそ、われわれの政界再編の受け皿としての役割が出てくると思っているので、その国民の期待に応えていきたい。」(外山斎議員)「まったくもって放り出したというのがあてはまる辞任だと思います。納得もできませんし、党利党略のもとの辞任だったんじゃないかと思う。総理が自分ではできないと言う風に政権を投げ出されたわけですから、やはり総裁を変えるというやり方ではなく、解散総選挙で私はやるべきだったと思っています。」
気になる総裁選の日程など今後のスケジュールを確認しましょう。自民党は、2日午後、総裁選の日程を決めました。民主党代表選の告示が9月8日ですが、その2日後の10日に自民党総裁選が告示され、民主党の投票日より1日遅い、22日に、総裁選の投開票というスケジュールになっています。これにより、9月12日に予定されていた臨時国会の召集は先送りされ、9月下旬に、国会で新しい総理大臣が選出されることになりそうです。
政治に対する怒りの抗議行動です。県内の建設業者約3500人が、2日、宮崎市で決起大会を開き、厳しい経営状況を訴えました。この決起大会は、入札制度改革や原材料の高騰などで、厳しい経営環境にある建設関連業者が、県民に窮状を訴えようと、今回初めて開いたものです。大会には、県内の40団体から約3500人が参加、まず、県建設業協会の永野征四郎会長が、「厳しい経営環境に置かれ、疲弊し、我慢の限界です」と訴えました。この後、最低制限価格の引き上げなどを、国や県に求める決議文が採択されました。(がんばろう三唱)(参加者は)「生活が大変厳しい。食べていくのも精一杯」「入札制度の改革がおかしい気がする。みんな納得のいくようなやり方をしてほしい」(県建設業協会・永野征四郎会長)「これだけ地域経済が疲弊していたら、何かの手を打たないと。この危機を乗り切れるようなシステムを早く構築して欲しい」政治に対する怒りの抗議行動となった、建設業界の総決起大会。この後、参加者たちは、宮崎市を練り歩き、県民に業界の窮状を訴えていました。
酒を飲んで車を運転し、接触事故を起こすなどした宮崎市役所の男性職員が、逮捕されました。逮捕されたのは、宮崎市用地管理課の主任技師で、三股町樺山の嘉藤裕人容疑者33歳です。警察の調べによりますと、嘉藤容疑者は、2日朝、通勤途中に、都城市山之口町の国道で、普通トラックと接触事故を起こし、そのまま逃走した疑いです。警察では、宮崎市花山手東1丁目で、嘉藤容疑者を見つけ、酒気帯び運転の現行犯で逮捕し、当て逃げの疑いでも、厳しく追及しています。嘉藤容疑者は、容疑を認めているということです。(宮崎市は緊急会見)(津村市長)「本市職員がこのような事件を起こし、著しく本市の信用を失墜させたことに深くお詫び申し上げます」宮崎市では、酒気帯び運転で、交通事故を起こし、その後の措置を怠った職員は、免職または停職になる規定となっています。
宮崎市青島に、放置されたままとなっている旧橘ホテルの問題で、2日、土地を所有する地元住民などが、再開発業者として、佐賀県の旅館業者を選定しました。旧橘ホテルは、バブル崩壊の影響を受け、平成2年に閉鎖、複雑な土地の権利関係や、解体費用の問題が絡み、18年間も放置されたままとなっています。ホテルの再開発業者としては、2社が候補となっていますが、土地を所有する折生迫財産区と、宮崎市が意見集約した結果、地元案として、佐賀県嬉野市の温泉施設、「和多屋別荘」を再開発業者に選定しました。和多屋別荘の再開発計画では、総事業費15億円をかけて、ホテルの跡地に2階建てのコテージと、物販・飲食施設を建設、解体費用は、自社で負担するとしています。また、問題となっていた土地は、引き続き地元住民で組織する折生迫財産区が所有し、和多屋別荘が設立する会社と賃貸契約を結ぶことになります。今後は、地元案をもとに、ホテルを実質的に所有する破産管財人が、再開発業者を決めることになっていて、管財人では、2日から10日以内に、和多屋別荘側と基本協定を結びたいとしています。
秋の味覚、イセエビです。日向灘で、イセエビ漁が解禁となり、2日朝、県内の港に初水揚げされました。1日解禁されたイセエビ漁・・・。県内有数の漁場・日南海岸でも、1日、漁船が沖合いに出港し、網を仕掛けました。そして1日午前5時・・・日南市の富土漁港には、網を引き上げた5隻の漁船が戻り、獲れたてのイセエビが水揚げされました。初日の1日は、200から250グラムの中型のイセエビを中心に、約150キロが水揚げされ、キロ当たり、去年並みの4500円前後で販売されました。富土漁港では、燃料高騰と乱獲防止のため、9月と10月の2か月間は、すべての漁師が共同作業することを決めています。秋の味覚、イセエビ漁は、来年4月中旬まで続けられます。
北京オリンピックで、銅メダルを獲得した松田丈志選手が、9月開かれる大分国体に向け、地元延岡で練習を再開させました。オリンピックでの銅メダル獲得後、イベントや表彰式への出席などで、多忙をきわめた松田選手。9月開かれる大分国体に出場するため、2日から、地元延岡の東海スイミングクラブで、本格的な練習を再開です。松田選手は、リラックスした表情を見せながら、久世コーチの指導のもと、ストレッチや泳ぎ込みなど、約2時間にわたって練習を行いました。松田選手は、大分国体で、成年男子400メートル自由形と、100メートル自由形に出場する予定です。
在日アメリカ軍の訓練移転に伴う日米共同訓練が、2日から、新富町の新田原基地で始まりました。新田原基地での訓練は3回目で、移転先となった全国の基地の中では、最も多い訓練回数となっています。今回の訓練は、アメリカ軍から沖縄県嘉手納基地所属のF15戦闘機2機の他、パイロットや整備士など、18人が参加し、2日から3日間行われます。本格的な訓練は3日からで、新田原基地所属のF4戦闘機4機程度も参加し、九州西方や四国沖の空域で、空中戦を想定して行われます。(アメリカ空軍・マイケルビーボゥ中佐)「過去2回の訓練と特に異なる点はないが、航空自衛隊と協力して意義のあるものにしたい」去年9月と今年2月に続き3回目となる、新田原基地での訓練。共同訓練の移転先となった全国6か所の基地の中では、最も多い訓練回数となるだけに、住民からは、訓練の慣例化を心配する声もあがっています。(地域住民は)「年間に3回も来られたら心配だし、事故や騒音が激しくて。だからなるだけ少ない方が良いと思う」「今でも(自衛隊機の騒音が)うるさいですけど、だんだんと縮小していってほしいと思う」新富町では、訓練の期間中、役場内に連絡本部を設置するなどして、町民の不安解消を図っていきたいとしています。
敬老の日を前に、都城市で、長寿湯飲みの窯出しがありました。都城焼窯元では、県内で100歳を迎えたお年寄りに、長寿湯飲みを贈っていて、今年は、約260個がつくられました。なかでも、去年、男性長寿世界一になった、都城市の田鍋友時さん112歳には、特別に、高さ26センチ、直径23センチの特大湯飲みがつくられました。(都城焼窯元・宇都野誠さん)「これからもご長寿で、健康でいてくださるように作りました。」湯飲みには、お年寄りの名前が書き込まれ、敬老の日までに届けられます。
鹿児島市に本社がある本坊酒造が、小林市に、ミネラルウォーターの製造工場を建設することになり、1日、立地調印式がありました。ミネラルウォーターは、敷地内から湧き出る霧島山系の天然水を活用して製造されることになっていて、本坊酒造では、来年7月からの操業を予定しています。新工場の稼動に伴い、本坊酒造では、平成25年までに、地元を中心に、21人を採用することにしています。
おととし、大分県の陸上自衛隊玖珠駐屯地で、小銃やけん銃などが紛失した事件で、宮崎と大分の合同捜査本部は、2日、別の事件で起訴された高鍋町の元自衛官を、窃盗などの疑いで再逮捕しました。再逮捕されたのは、高鍋町持田の元自衛官、高山敏信容疑者44歳です。警察の調べによりますと、高山容疑者は、おととし9月、大分県の玖珠駐屯地に侵入し、武器庫から64式小銃やけん銃などを盗んだ疑いです。高山容疑者は、事件前のおととし3月まで玖珠駐屯地に勤務していました。この事件を巡っては、高鍋町の小丸川河口で、小銃の部品の一部が、また、高山容疑者の自宅で、盗まれたけん銃が見つかっています。調べに対し、高山容疑者は、「盗んだ小銃を分解して小丸川に捨てた」と供述するなど、容疑を認めているということです。高山容疑者は、金品を奪おうと、高鍋町のパチンコ店に侵入しようとしたとして、8月、建造物侵入未遂などの罪で、起訴されています。