増田総務相は2日、岡山市の高谷茂男市長らと会談し、同市を政令指定都市に加える考えを伝えた。同市は人口が約70万人などの要件を満たしており、10月下旬にも閣議決定され、来年4月1日に移行する見通し。全国で18番目の政令指定都市となる。
市政令指定都市推進課によると、指定市への道が開けたのは01年。国の市町村合併支援プランに「大規模合併が行われ、かつ要望がある場合は、弾力的な指定を検討する」との記述が盛り込まれ、「80万人以上で将来的に100万人程度が期待できる」のが目安と考えられてきた人口要件が大幅に緩和された。
市は05〜07年に周辺4町と合併を重ね、人口約70万人になった。昨年から今年にかけては、指定市移行後に設ける行政区の区割りや区名の決定、事業・財源の移譲を定めた県との協定締結などの準備を進めてきた。