■石巻市一般会計の弾力性低下
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2008.09.03 |
決算、病院事業に赤信号
健全化基準値超過、補正で4億投入へ/
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石巻市は、四日開会する市議会九月定例会に二〇〇七年度各種会計の決算を提出し、認定を求める。病院事業会計で、営業収益に対する赤字額を示す資金不足比率が27・8パーセントとなり、経営健全化基準値(20パーセント)を大きく超過した。市立病院開業時の運転資金不足が大きく、不良債務を解消しきれていない。急きょ一般会計から四億円借り入れて窮状をしのぐが、財政は危機的状況にある。一般会計は五億円強の黒字となったものの、財政構造の弾力性を示す経常収支比率が普通会計で前年度より2・9ポイント悪化。財源確保と経常経費抑制の課題が浮き彫りとなった。
病院事業会計の〇七年度決算は収入総額五十五億八千万円に対し、支出総額が五十六億五千万円余。約七千万円の赤字(当年度純損失)が出たが、減価償却費などを除いた現金ベースでは一億八千万円強の黒字となった。
〇四年度末に十七億円以上あった不良債務は、健全化計画に伴う最近の経営努力で〇七年度末には十三億円ほどに圧縮した。しかし、基準を7・8ポイントも上回る資金不足比率が示すように、財政環境は厳しい。市の九月補正予算で一般会計から四億円の貸し付けを受けて債務を軽減する。
一般会計から借り入れるのは、市立病院の開院当初に運転資金を三億円借入して以来。新たな経営健全化対策が急務になっており、市は本年度内に「公立病院改革プラン」を策定する。
一般会計決算は、歳入が五百七十九億九千万円、歳出が五百七十四億六千万円。約五億三千万円の黒字となり、二億円を〇八年度に繰り越し、ほかの残高は基金に積み立てた。予算規模の縮小を反映し、歳入決算額は〇六年度より二十億円も減少した。
財政健全化を判断する新指標で見ると、連結実質赤字比率2・55パーセント(早期健全化基準値16・47パーセント)、実質公債費比率14・6パーセント(25・0パーセント)、将来負担比率154・6パーセント(350・0パーセント)。いずれも警戒水域まで余裕があった。
しかし、普通会計ベースでは、経常収支比率が98・4パーセントとなり、〇六年度より2・9ポイント財政の弾力性が悪化した。投資的経費に充てる財源の余裕がほとんどないことを示している。10パーセントを超えない程度が望ましいとされる公債費比率は15・2パーセントで0・5ポイントの悪化。財政需要に対する適応力を見る財政力指数は0・508と0・022ポイント改善した。
市税収入が大きく増えたものの、市税の不納欠損金も17・5パーセント増額して二億四千万円余りに上った。累積の収入未済額は一億六千万円増え二十二億円以上に膨らんだ。
特別会計でも不納欠損金が24・5パーセント、七千八百万円と大幅に増額した。大半は国民健康保険事業会計で、不納欠損額は三億六千万円、収入未済額は二十八億円以上となっている。 |
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