岡山放送局

2008年9月1日 19時57分更新

飼料用イネの収穫見学会


輸入飼料が高騰する中で、コメからの転作作物として注目されている飼料用イネの収穫を見学する会が1日、岡山県津山市で行われました。

牛のエサなどに使われる飼料用のイネは、コメ農家にとっては転作作物として補助金などが期待できる一方、畜産農家にとっては輸入飼料高騰の中で、割安な飼料になると注目されています。

研修会は、津山市綾部で飼料用イネの栽培に取り組んでいる組合が、コメ農家や畜産農家に実際の収穫作業を見てもらい、栽培のメリットなどを紹介しようと開きました。1日は、コメの栽培農家など70人ほどが集まり、ことし6月から栽培してきた田んぼで、専用刈り取り機を使った収穫作業が披露されました。

刈り取られたイネは、機械の中で、長さ3センチほどに切られて、直径1メートルほどの大きなロール状の固まりにまとめられます。
そしてフィルム状のシートを巻きつけ、牛の飼料になるように1か月ほど、発酵させます。

飼料用イネの栽培は県内ではことし、去年のおよそ2倍にあたる122ヘクタールで行われており、組合では見学会などを通して栽培面積をさらに増やしたいとしています。