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【福田退陣】「これが一番いい時期」 首相会見要旨(3)
−−麻生幹事長とはどのような、麻生氏を支持か
「麻生幹事長、町村官房長官に説明した。そういうことであるということであります。その後のことは、これは自民党のどうするか。お願いを申し上げました」
−−小沢代表に申し上げたいことは
「おっしゃられたいことですか、そうですね、まあ確かにねじれ国会で大変苦労させられました。話し合いをしたいと思ってもそれを受け付けてもらえなかったということが何回もありましたし、与党の出す法案には真っ向反対と。それも重要法案に限って真っ向反対と。というようなことで、聞く耳もたず、ということは何回もございまいした。私は小沢代表に申し上げたいのは国のためにどうしたらいいのか、虚心坦懐(たんかい)、胸襟を開いて話し合いをするべき機会がもっとあったらよかったな、そういう機会を持ちたかった、ということを申し上げたい」
−−総理は1カ月前に大幅な改造をなさったばかりだが、そのときはこのメンバーで臨時国会を乗り切るための強力な布陣を敷いたとそう思われたと思うが、その内閣のメンバーをわずか1カ月、国会を迎えないうちに自ら総辞職の形をとるこになったことについての見解と、そうであるならば総理自身がこの臨時国会を乗り切るために自身として何が足りなかったのか。それをどのように考えているのか。
「私がね、1カ月前に内閣改造したということ、それでなぜ1カ月後に総理自身、任命した総理自身がやめるのかということ。これはもっともな話と思います。しかし、私も内閣改造をしたときにはこの少なくとも重要な案件についてはなんとかしたい、と意欲を持っていました。特に経済については特に重視しなければいけないという思いがございました。改造の前あたりからですね、経済対策をとらなくてはいけないということでもって、いろいろをその後、考えをめぐらしておった。その新内閣で早速、経済対策に手をつけていただいたということがございました。しかし、それが先週末に一応の決着をみたということであります。じゃあ、今現在、どうして組閣当時と考え方が変わったのか、申しますと、それはね、その後のいろいろな政治の状況がありますんで、そういうことを勘案して、この臨時国会が少しでも順調にいくようにと、考えましてね、私自身でやるよりはほかの方にやっていただいた方がよりよくいくのではないか、そしてまた、野党は「解散、解散」といってあおるわけですね。解散ということありますと、議員心理はまたいろいろございますので、そういう議員心理の結果、政治情勢が不安定になってはいけない。それはですね、そういうことになった場合には国会だけではない、国会議員だけでの話ではない。やはり国民全体にご迷惑をおかけすることだ。そうすれば国会に一番迷惑をかけないでという私がそういうような表明をすることが一番いいのではないかと考えまして、この時期を選んだんです。これが一番いい時期かと思っております」
−−総理の会見が国民には人ごとのように聞こえるとの話が聞かれていました。安倍総理に引き続き、こういう形での辞め方になったことについて自民党を中心とする現在の政権に与える影響は
「現在の政権? 自民党政権? 自民党・公明党政権ですか。それはね、順調にいけばいいですよ。これにこしたことはない。しかし私のこの先を見通す目の中には、その決して順調ではない可能性がある。そしてまたその状況の中で不測の事態に陥ってはいけない。そういうことも考えました。まあ、『人ごとのように』とあなたはおっしゃったけども、私は自分自身を客観的にみることができるんです。あなたと違うんです。そういうこともあわせて考えていただきたいと思います」
「どうもお世話になりました」
(了)