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地震と同様、最近の日本列島はよく揺れる。静かに終わりそうな震災の記念日夜にまた激震の、福田首相辞任会見である 安倍前首相の辞任表明が昨年９月１２日だから１年もたっていない。「先を見通しての辞任」と前向きな姿勢を力説し、国会運営を考えれば一つの選択だったかもしれないが、果たして首相が２代続いて政権を投げ出す影響を考えたのだろうか 無責任さを追及する記者に「私は自分を客観的に見ることができるんですよ。あなたと違って」と変なところで胸を張った。小沢民主党代表との党首討論で飛び出した「かわいそうなほど苦労している」とともに、情けない首相語録に残る 安倍、福田と続いた２世議員の首相投げ出しに、２世議員そのものの危うさを感じた人もいたろう。後継にも「２世議員」の名が上がっている。かわいそうなのはこんな政治家たちを持つ国民の方だろう 辞任決断は先週末だったという。会見までに時間があった。それなりに心が揺れたのかもしれないが「棚ぼた政権」だから投げ出すのも簡単なのか。こうして国民の政治不信が膨らんで行くのがこわい。
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