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米の交通死20%減 ガソリン高、節約で速度控えめ?

2008年8月31日6時29分

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 【ワシントン=勝田敏彦】米国でガソリン価格が高騰するなか、交通事故による死者が大幅に減っていることがミシガン大の研究でわかった。燃費向上のためにドライバーがスピードを落としていることなどが背景とみられ、このペースが続けば、今年の全米の交通事故死者数は1961年以来初めて、4万人を下回る可能性があるという。

 同大交通研究所のマイケル・シバク教授は、ガソリンの売上高や、全米の車の総走行距離、交通事故死者数に関する統計を2年分集め、今年4月までの1年間について前年同月比を計算した。

 その結果、昨年10月ごろから、それまで横ばい傾向だったガソリンの売上高や総走行距離が減り始め、同時に死者の減少傾向が目立ってきた。特に今年3月と4月、ガソリン売上高や総走行距離の減少が1〜4%程度だったのに、死者は約20%も減った。

 同教授は「ガソリン価格が1ガロン(約3.8リットル)当たり3.2ドルを超えたこの時期に、ドライバーの行動に大きな変化が起きたと考えられる」と指摘する。

 その変化として同教授は(1)燃料を節約するためにドライバーがスピードを落とすようになり、事故が起きても軽いものになった(2)飲酒運転や夜間運転になりがちなレジャー目的の運転が減った――などを挙げる。

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