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◆路線バス問題、急展開の背景
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土曜日に急転直下、中央バスが運行を継続することが決まったバス路線ですが、なぜこれほどまでに問題が大きくなったのか、そして市長の決断に何が影響を与えたのでしょうか。

おととい夜。固い握手を交わす2人。札幌市の上田市長と中央バスの平尾社長。両者が"和解"するまで一体、何があったのか。これは、中央バスが6月に運輸局に提出した廃止届け。白石営業所管内、9つの路線の運行を12月20日いっぱいで打ち切るという内容でした。
(札幌市)「憤りを感じる」
(中央バス)「市に対し憤慨、遺憾」
対立の背景は、実は、営業所の賃貸料をめぐる問題でした。2004年、札幌市から中央バスに新川営業所と東営業所の路線が移管されました。その際、ふたつの営業所の施設は賃貸され、"当面"2年間は無料という約束が交わされていました。しかし。
(中央バス・児玉康経営企画室長)「3年目に別途協議するという項目が入っていたのです。それを一方的に札幌市が決定事項だと言ってきた」
札幌市はふたつの営業所の賃貸料として年間およそ7000万円の徴収をはじめたことから、中央バスは、赤字の大きい白石営業所の路線を廃止することにしたのです。
後継事業者選びに着手した札幌市は、ひとつ目のミスをします。中央バスに対し、新たな補助があれば運行をつづけられるのかという本来、するべきはずの確認を怠ったのです。
(上田札幌市長)「JRバスが9路線を引き継ぐことで同意を得られるということなので、大筋合意が成立した」
ところが、車両の購入、運転手の給料や燃料代は市民の税金で、まかなわれる約束になっていたのです。その額は、3年3か月で実に19億円。ここで、市はふたつ目のミスをします。税金からの支出にも関わらず、議会での手続きもなしに車両の発注をJRバスに了承してしまったのです。
先月21日、事態は急展開をはじめます。札幌市と中央バスのトップ会談が行われたのです。その席で、中央バスの平尾社長は、「まだ間に合いますよ、もう一度、私たちが運行するということでどうですか」と提案。これに対し上田市長は。「廃止届けを取り下げてもらえるのであれば、それを進めていただきたい」とこたえました。しかし。
(上田市長)「すでに決定事項ということで出発している以上、中央バスの申し出を実現することは著しく困難」「JRバスにお願いする」
判断がぶれる上田市長に議会では、批判の声が上がりました。
(松浦忠議員)「中央バスに継続してもらうのがいちばん税金負担がない」「どっちが得なのかあなたの面子の問題ではない」
この頃、STVにも市民から数多くの意見が届くようになりました。ほとんどが、19億円もの税金の投入に疑問を投げかける内容です。
(市民)「おかしいよ、おかしい」「もっと遣うところがあると思う、税金を」
28日。沿線の住民が署名活動をはじめると、2000人分の署名が集まりました。そして、29日には札幌市議会の自民党会派が決断をします。
(札幌市議会自民党・山田一仁幹事長)「ジェイ・アールバスに対し10億円、19億円という(提案が)出れば反対する」「市民の理解は絶対、得られない」
これで、流れは決定的になりました。
(上田札幌市長)「混乱を招いているということについて市民に申し訳ないとお詫びする」
住民たちの訴えをきっかけに、19億円の税金投入は避けられました。
(代表・紺野勝歳さん)「税金の無駄使いをやめさせようという意識で無我夢中でやってきました」「19億の大きな数字を変えることのできる力になっていた」
今回のバス問題。解決したというものの、二転、三転した市の対応に対する不信感は拭い去ることはできません。
(2008年9月1日(月)「どさんこワイド180」)
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