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「生き方でアフガン農民に光」 伊藤さんに最後の別れ

2008年9月1日13時29分

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写真伊藤和也さんの葬儀には弔問客が次々に訪れていた=1日午前、静岡県掛川市、細川卓撮影

写真告別式を終え、伊藤和也さんのひつぎとともに会場を出る父正之さん(中央)ら=1日午後1時3分、静岡県掛川市、細川卓撮影

 アフガニスタンで拉致され、殺害された日本のNGO・ペシャワール会(本部・福岡市)の伊藤和也さん(31)の葬儀が1日、実家のある静岡県掛川市で営まれた。家族や友人、同会の同僚やOBらが参列。アフガンの農業復興にかけた青年の早すぎる死を悼み、最後の別れを告げた。

 会場では、伊藤さんの生い立ちやアフガンでの活動が写真やスライドで紹介され、ペシャワール会の現地代表中村哲医師(61)が弔辞で「アフガン農民の一人になりきって、言葉ではなく、その平和的な生き方によって、困った人々の心に明るさをともした」と、涙声で功績をたたえた。

 出棺時には、母の順子さん(55)がひつぎに「和也、頑張れ。負けるな。またお母さんの子どもになって帰ってこいよ」と語りかけた。ひつぎをのせた霊柩(れいきゅう)車は、参列者から拍手で送られた。

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