高松市内で昨年6月、酒に酔って救急車を呼ばせ、自宅に送らない救急隊員に暴行したとして、高松北署は7日、傷害と公務執行妨害容疑で高松市田村町、無職仲川聖己容疑者(55)を逮捕した。仲川容疑者をめぐる救急車要請の通報は約50回に上り、同署は救急車をタクシー代わりに使っていたとみて捜査している。
調べによると、仲川容疑者は昨年6月8日午後10時40分ごろ、飲酒して高松市の繁華街の路上に座り込み、近所の人に119番を依頼。
駆け付けた高松市北消防署の救急隊員(47)らに救急車で自宅へ搬送するように要請したが、救急車が消防署へ向かったため、隊員を激しくののしった上、顔を指で突いて軽傷を負わせ、公務を妨害した疑い。仲川容疑者は「覚えていない」と容疑を否認しているという。