京都放送局

2008年9月1日 15時0分更新

京都市総合防災訓練


「防災の日」の1日、京都市では、直下型の大地震の発生を想定した大がかりな防災訓練が行われました。

防災訓練は、京都市西京区を震源としたマグニチュード6点6の直下型大地震が発生したという想定で、午前9時から西京区の嵐山東公園などで行われました。
警察や消防それに地元の住民などおよそ6000人が参加し、初めに、給水車のタンクにパイプをつないで仮設の蛇口を設置し、水を配給する訓練が行われました。
また、ビルに閉じ込められた人を消防隊員がカッターやはしごを使って運び出したり、「京都学生消防サポーター」として登録されている京都市内の学生たちが、倒れた家からけが人を助け出したりして、救助の手順を確認しました。また、ことしは、初めての取り組みとして、日本語のわからない外国人を支援する相談所が設けられました。
英語や中国語などが話せるボランティア20人が待機し、「着る物や食料など何もないのですが、どうしたらよいですか」などと外国語で質問する外国人への支援にあたっていました。
訓練に参加したインド国籍の男性は、「インドでも大地震にあったことはなく、言葉の分からない日本で地震のときどうしたら自分の身を守ることができるのか不安です。
こうした取り組みはとてもありがたいと思います」と話していました。