神戸市がつくった耐震改修体感装置「ゆれゆれ君」=神戸市中央区
1日の防災の日を前に、神戸市は31日、住宅の耐震工事の効果を簡単に体感できる装置「ゆれゆれ君」を同市中央区でお披露目し、耐震化を呼びかける活動を始めた。
幅3メートル、奥行き2メートルの土台の上に設置され、木製の柱で住宅の骨組みを模している。柱の間に筋交(すじか)いを通した面や合板を張った面を設け、柱を実際に押してみることで、それぞれの面の強度がわかるように工夫されている。
神戸市では、耐震基準が強化された81年より前に建てられた戸建て住宅約8万戸を対象に、00年から無料で耐震診断を実施しているが、これまで受診したのは約2800戸。05年からは耐震改修工事に費用の4分の1、最高30万円を補助しているが、年間予算約6千万円の半分しか利用されていない。
市耐震化促進室は「阪神大震災後に転居してきた市民が増えており、特に地震の怖さを知らない若い世代に耐震のイメージを抱いてもらいたい」としている。