エゾシカの脂でせっけん 捨てずに利用、自然の恵み

エゾシカの脂肪を主原料にしたせっけんを手にする村上京子さん=北海道鷹栖町
 北海道内で頭数が増え農作物などへの被害が深刻化する一方、食肉として注目を集めているエゾシカの脂肪を主原料にしたせっけんを、北海道鷹栖町の自営業村上京子さん(46)が手作りしている。
 「肌への刺激が少なく、体や手に適度な油分を残してしっとり洗いあがる」と好評で、植物性オイルが主体のせっけんに比べて硬く、長持ちするのも特長という。
 近所の人から食用に分けてもらっているエゾシカ肉のうち、捨ててしまっていた脂肪を何とか有効利用できないか考えたことがきっかけ。
 村上さんによると、せっけん作りは自宅のキッチンで行っており、まず脂をミンチにしてオーブンで温めてこす。その後冷やして固め、カセイソーダなどを加えて約3週間陰干しすると出来上がる。
 「野生のエゾシカは人工飼料など食べずに栄養豊かな脂肪を蓄えている。貴重な自然の恵みです」と村上さん。せっけんは自身のブログで大きさなどに応じて1個630−1575円で販売している。
 アドレスはhttp://happydogs.petit.cc/
2008年08月18日月曜日


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