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【アフガン邦人拉致】

伊藤さんは失血死 銃創3カ所すべて左足

2008年9月1日

 アフガニスタンで拉致、殺害された非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の伊藤和也さん(31)=静岡県掛川市出身=の死因は、銃弾が左大腿(だいたい)部の動脈を切断したことによる失血死だったことが分かった。静岡県警が31日未明、浜松医科大(浜松市)で司法解剖して確認した。

 銃創はすべて左足に集中し、計3カ所。頭部や上半身に目立つ外傷はなかった。県警捜査対策室は関係者に事情を聴くなどして、殺害時の状況をさらに詳しく調べる。

 対策室によると、左足の銃創は大腿部の致命傷を含め2カ所で、残る1カ所はひざ下。大腿部はいずれも貫通し、ひざ下では体内で砕けたとみられる銃弾の金属片が2つ見つかった。傷あとなどから、離れた位置からの銃撃とみられるが、距離や撃たれた方向、同じ銃による銃弾かどうかは分かっていない。

 

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