エド完走！ハプニング乗り越え１１３キロ

　毎夏恒例の日テレ系「２４時間テレビ３１　愛は地球を救う」で女性記録の１１３キロマラソンに挑んだお笑いタレントのエド・はるみ（年齢非公表）が３１日午後８時４２分、東京・北の丸公園の日本武道館にゴォ〜ルした。豪雨、猛暑と過酷な条件の中、粘りのランニング〜で走破し、すべてに感謝。４人組グループ「ＳＰＥＥＤ」も４年９か月ぶりの復活ライブで、世界一のソフトボール女子、マドンナＪＡＰＡＮ（野球）などに続き「女は強し」を証明した。

　夢の瞬間をかみ締めるように一呼吸。午後８時４２分。エドはみんなにしっかり見えるようクルッとまわって見せると、背中から「コォ〜！」のポーズで１１３キロ完走のゴールテープを切った。

　同７時すぎには都内に大雨洪水警報。ラスト５００メートルから目に雨の涙が。ずぶぬれで武道館に姿を見せ、応援ＦＡＸがはられた階段の前で立ち止まると痛む腰をかかえながら、お辞儀。武道館内の喝采は地鳴りのように響いた。

　２００３年、山田花子（３３）の１１０キロを超える女性記録。「ひとえに夢を実現してくださったスタッフの皆さま、出演者の皆さま、武道館、テレビの前、待っていてくださった皆さまのおかげでございます」

　大雨かと思えば、日中は３０度を超える気温の落差。「神様は私に試練を与え続けております」と自分に言い聞かせたが、体力の消耗は予想以上だった。１０日に走ったフルマラソンで痛めた右ひざには激痛が襲った。アイシングを要求し「途中でもうだめなんじゃないかと何度も思いました」と振り返った。

　人一倍、腰の低いエドらしい道中だった。一時は路上に座り込むほど満身創痍（そうい）だったが沿道のファンからエールをもらえば、必ず頭を下げ続けた。完走後も立って「サライ」をしっかり最後まで熱唱した。

　「誓い〜一番大切な約束〜」が今年のテーマ。「成人式を２度」終えながら完走し、出発前の誓い通り「命ある限り、成長し続けることができる」ことを証明した。昨年は出演１分間だったが、今年は“２４時間”出演し、６年来の夢をかなえたエドにはもう一つの誓いが。「芸人として一人でも多く楽しめるようなネタをつくり続けること」。疲れ果てているが、１日も完全休養することなく番組収録の仕事が入っているという。