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９月１日は防災の日だが、８５年前の関東大震災の教訓を語るまでもなく、ことしは地震や洪水続きでこれほど「防災意識」の高まっている時はないだろう しかし、人間の心理は常に都合のいいことは過大に評価し、最悪のことは考えないようにするものだという。内閣府が発行する「ぼうさい」の７月号に一風変わった注意事項が紹介されていた 交通事故で年６０００人が亡くなるとのデータがあっても、自分はその１人になると思わない。逆に、宝くじで１億円が６０００人に当たると聞けば、自分がその１人になるような気がする、と。確かにそれが人間である だから、まれな大災害に遭遇して避難勧告が出されても逃げる人が少ない。まず逃げない理由を探す。「自分は一度も大きな災害にあったことはないから大丈夫」「隣の人もまだ逃げない」などと自分を納得させる 集団に必要なのは、最初に逃げ出すリーダーの存在だという。リーダーが逃げ出すと皆、その後に続く。これも人間の集団心理だ。９月は台風シーズン。静かに終わってほしいと思うが、その甘さがいけないのかもしれない。
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