< 診断がついたら,どうなるの? | メイン
2008.08.31 23:19 |  診療  |  こどもの精神科  |  発達障害  |  NINA  | 推薦数 : 0

勉強はちょっと…

ここ最近,発達障害のこどもさんの受診について書いてきましたが。

昨日の内容とも関連するのですが,発達障害のこどもさんたちが受診してくれて,診断もついたとして,診断に関する説明をいろいろさせていただいて。
そして,そのあとどうしても気になること…それは勉強のこと。

勉強が大好きになってほしいとは思わないけれど,ある程度は「自分もやればできるかも」という気持ちで取り組めるようになってほしいし,内容的にもある程度はわかるようになってほしい。

自信にせよ理解度にせよ,将来自立していくときにきっと役立つだろうと思うから。

でも,こどもさんの得意・不得意などの特性と,その活かしかた・補いかたの方向性はわかっても,じゃあその上で一体どのあたりまで学習を進めたらよいのかとか,どういう順序で進めていくのかとか具体的な話になってくると,途端に自信がなくなってしまう私…。

威張っていうことじゃないけれど,やっぱり教育のことは教育のプロにお任せしたほうが絶対にいい!
だからこそ,「夢のクリニック」にも書いたとおり,いつか開業するときには学習面への支援が自前でできる体制を整えたいと思っているのです…もちろん私以外の,教育面で信頼できるスタッフと協力して,ですが。

勉強に関しては,学校でフォローしてもらえればスムーズだしこどもたちや親御さんへの負担も少ないだろうし,いちばんよいだろうと思っています。
でも,実際には学校にすべてを期待するのは(少なくとも今はまだ)難しいのかなぁ,という気もしています。

通常学級で個別対応するには限界があるだろうし,放課後にマンツーマンで補習をしたいと思ってくださる先生がいらっしゃっても,この頃なにかと物騒なので集団下校する学校も多くて,こどもたちが放課後学校に居残ることすらできなかったり。

特別支援教育にはうまく機能してもらいたい,でも先生方に無茶を強いるわけにもいかない…。

こうして書いていると,まだまだ学習面については自分自身にいろいろな迷いが残っていることがハッキリしてきます。

発達障害のこどもたちをうまくサポートしていくには,もっともっと学校と病院,教育と医療がお互いうまくつながりあうことが大切。

いずれにしても,私自身が特別支援教育の整い具合も含めた学校現場の今の姿をきちんと把握することがまずは必要だなぁ。
そして,病院でできること,できないことをこどもさん・親御さんはもちろん,学校の先生方にも知っていただかなくては。

学校,家庭,病院…それぞれのよさを出し合って,お互い機能的に連携していけたらいいな,と思います。

 にほん  ブログ村 病気ブログ 医療・医者へ
↑ ランキング参加中!よろしければクリックお願いします♪


なかのひと

固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

トラックバック

この記事のトラックバック URL

http://blog.m3.com/pedopsy/20080831/2/trackback

コメント

コメントはまだありません。

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。
NINA
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2008/09 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

新着トラックバック