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LCD技術を中国に流出、企業元代表ら逮捕

 ソウル中央地検の先端犯罪捜査部は28日、買収・合併(M&A)を通じて合弁会社を設立した後、以前の会社とネットワークを共有し、LCD(液晶表示装置)パネルの技術を中国に引き渡していたとみて、BOEハイディスの元代表、チェ某容疑者(59)と元開発センター長のイム某容疑者(45)を逮捕したと明らかにした。

 検察は「今回の事件は、M&Aを装って韓国の技術が海外に流出した事件のうち、初めて起訴されたケース」と明らかにした。BOEハイディスは以前、大手半導体メーカー「ハイニックス半導体」のLCD事業部門だったが、2002年に中国のBOEグループに売却された。

 チェ容疑者らは2005年4月から翌年9月にかけ、BOEグループとの技術移転の契約には含まれていないLCDパネルの製造技術4331件を引き渡した疑いが持たれている。ただ、これら容疑者が引き渡した技術は、現在韓国では使われていない初期段階の技術であることが分かった。

 しかし、裁判所がどのような判断を下すかは未知数だ。検察は昨年発効した「産業技術の流出防止保護法」を適用することができなかった。同法は国家の中核技術の海外流出を阻むために定められたもので、チェ容疑者らは外見上、民間企業の系列会社間の技術移転という方法を選んだためだ。

 また検察は、中国の上海汽車工業総公司(SAIC)が双竜自動車を買収した後、チェ容疑者と同じような手口で技術を流出させたとみて、捜査を進めている。

ソン・ジンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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