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橋下知事「学力調査の市町村結果、公表すべし」

2008年8月31日19時19分

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 大阪府の橋下徹知事は30日、同府貝塚市で開かれたシンポジウムで、文部科学省が29日に結果を発表した全国学力調査で大阪府が昨年に続いて下位だったことに触れ、市町村ごとの結果を公表するよう府教委に「指示する」との意向を示した。文科省は「過度の競争を招く」として、都道府県教委に対して、市町村や学校別の結果を公表しないよう通知している。

 橋下知事は子育てをめぐるシンポでのあいさつで、大阪の結果低迷の一番の問題点として、市町村ごとの結果が公表されず、府民の目に触れないことを指摘。「市町村の教育委員会は甘えている。結果が表に出ないから」と話した。ただ、学校別の結果の公表については、「競争になる」と慎重な考えを示した。

 そして、「調査結果はみなさんのもの」として、市町村に情報公開請求をしてチェックするよう会場に呼びかけた。

 橋下知事は週明けに府教委側に電子メールで「指示」する考えを報道陣に明らかにした。

 ただ、教育委員会は中立性を守るために首長から独立した合議制の機関で、首長の指揮・命令は直接は及ばないとされている。府教委の幹部は「指示ではなく、『要請』の形で届くだろう。だが、文科省の通知は重い」と話している。

 鳥取県では、市町村別と学校別の結果を非開示とした県教委に7月、県情報公開審議会が「開示すべきだ」と答申。しかし、県教委は07年、08年度の結果について「序列化が進み、点数至上主義を招きかねない」といった学校現場の意見を尊重し、開示を見送った。(春日芳晃、小河雅臣)

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