【大紀元日本8月10日】北京五輪開会式1時間前に、メーン・スタジアム「鳥の巣」付近でチベットの旗を掲げて抗議した米国「スチューデント・フォー・ア・フリー・チベット(SFAFT)」メンバー3人が8月9日午後3時、中国当局により強制送還され、ニューヨークのケネディ国際空港に到着、支持者らに迎えられ、多くのメディアの関心を集めた。
情報筋によると、海外中国語メディアの間で、SFAFTは「もっとも勇猛な五輪抗議団体」だとされている。本部をニューヨークに置く非営利人権団体で、メンバーの90%が欧米の有名大学の西洋人学生または卒業生で、多くは高度な科学技術の専門家だという。
メンバーたちは、インターネット、報道メディアおよび法律に精通していて、自分たちの活動を大々的に広報することを得意とする。
8月8日午後7時ごろ、ジョナサン・ストリブリン・ユスさん(27)、カラヤン・メンドザさん(29)、セサー・マクシットさん(32)は、メーン・スタジアム「鳥の巣」付近でチベットの旗を掲げて抗議した。3人は直ちに警察官らに取り押さえられた。
抗議者3人のうちの1人、ニューヨーク出身で現在カリフォルニア州バークリ市に住むユスさんは、本紙記者に対して、今回の抗議方式を採った理由は、中国共産党(中共)のチベットに対する非人道的迫害および虐殺を世界中のすべての人々に認識してもらうためだと語った。ユスさんは、「中共の人権侵害の罪は本当におぞましい。とても悲しいことだ。中共は五輪を利用して後ろめたいことを覆い隠そうとしている。「犯罪は隠すことができない」ことを告げるために中共への抗議活動をしていると強調した。
警察官に取り押さえられてから3人とも警察らに手荒く扱われた。「床に強く押し倒され、顔は地面に強く押さえつけられ、両手は背中に荒く曲げられた。一切反抗していないのに、警官らにここまで野蛮に扱われた」とユスさんは語った。
ユスさんは、五輪開催期間中、SFAFTが世界各地であらゆる抗議活動を計画していることを明らかにした。
07年SFAFTメンバーは中国の万里の長城で「同じ世界、同じ夢、フリー:チベット」の巨大な横断幕を掲げた。中国政府はこの活動に参加した7人のメンバーを拘束したが、36時間後、米・英・カナダの外交圧力に応じ、中国当局はやむなく学生たちを釈放したという。
(記者・文怡、翻訳/編集・余靜)
(08/08/10 20:53)
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