交通事故で虚偽の供述調書など9通を作成したとして、新潟県警は28日、県警交通部交通企画課の警部補熊倉政彦容疑者(41)を虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで逮捕した。熊倉容疑者は「事故を早く処理したかった」と容疑を認めているという。
調べでは、熊倉容疑者は小出署に勤務していた05年7月と11月にあった2件の交通事故で虚偽の供述調書や捜査報告書など計6通を作成した疑い。秋葉署の交通指導係長だった07年6月の事故でも供述調書など3通を偽造したとされる。いずれも当事者からの聞き取りをせずに、自分で書き上げ、当事者のサインを自筆し指印していたという。
後任の秋葉署員が不正な処理に気づき、発覚した。県警は、仕事量は1人で処理しきれないほど多くはなかったと見ている。余罪も含め合計30〜40件の偽造があったとみて調べている。