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石原知事にひれ伏す猪瀬直樹副知事

同じ『諸君!』10月号には、猪瀬直樹・東京都副知事の「これが『ミカドの国』の成熟型オリンピックだ」という意味不明の文章が出ている。彼とは10年以上前に財投批判の番組をつくったとき以来、仕事で何度かつきあったが、私の書いた番組の台本を丸ごと盗用して週刊誌に載せたこともある、モラルも知性も低い人物だ。それにしても、このエッセイはひどすぎる。

猪瀬氏は「東京オリンピック」に批判が多く、大義がなく、当選の可能性も低いことを認めるが、それでもオリンピックはやるべきだという。その理由がどこにも書かれておらず、東京都が導入した排出権取引(という愚策)の自慢やら丸山眞男やら夕張の話やらが脈絡なく出てきて、政治を「地方政府」中心に変えるべきだという。しかしオリンピックは、逆に「東京一極集中」を促進するだろう。

彼は、新銀行東京のbailoutのときも、400億円の追加出資を黙認し、石原知事の暴走をチェックできなかった。予想どおり、新銀行はさらに第1四半期で37億円の赤字を垂れ流し、最終的な破綻は時間の問題だ。今度も、都民の1/3しか望んでいないオリンピックを、1兆円もかけてやるのか。「低炭素型オリンピック」とかいうスローガンも笑止千万だ。オリンピックは大量のCO2を排出し、膨大な資源を浪費する反・環境的なイベントである。

猪瀬氏は石原知事の後継者と目されているようだが、民主主義の社会では「禅譲」で知事になることはできない。上司の愚かな政策に訳のわからない理屈をつけて正当化するような人物が知事になったら、青島知事のように官僚機構のあやつり人形になるだけだ。次の都知事は"Anyone But Inose"である。
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