世界の株式市場に流れ込む投資マネーが急速に細っている。株式時価総額が大きい主要20市場すべてで、8月末の株価指数が昨年末に比べて下落した。資源高を背景に堅調だった新興国の株価もここへきて下落。世界的な景気減速への警戒感が高まり、リスク資産である株式や商品から資金を引き揚げる動きが鮮明になっている。
1―8月の下落率は中国(上海総合指数)が54%と主要20市場で最も大きく、日経平均株価は14%、米国(ダウ工業株30種平均)が13%。原油高などを背景に、6月は辛うじて昨年末比プラスだったロシア(RTS指数)やブラジル(ボベスパ指数)といった資源国の株価も下落に転じた。(07:00)