「超時空要塞マクロス」の25周年記念作品「マクロスF(フロンティア)」が4月からMBS・TBS系で放送されている。第1作ではリン・ミンメイ役の飯島真理さんの劇場版主題歌「愛・おぼえていますか」は世界中のアニメファンにヒットしたアニメソングだが、「マクロスF」でもヒロインたちが歌うテーマ曲が次々とオリコンランキング上位を獲得、20日に発売されたシェリルとランカのデュエットのオープニング曲「ライオン」も、発売から1週間で約5万6000枚を売り上げ、オリコンシングルCDランキングで3位に入るなど新たなブームを起こしている。
「マクロスF」は、西暦2059年、銀河の中心をめざす長距離移民船団「マクロス・フロンティア」に謎の巨大宇宙生物「バジュラ」が襲来し、パイロット養成コースの高校生、早乙女アルトやトップスターのシェリル・ノーム、平凡な少女だったランカ・リーらが戦いに巻き込まれていく……という物語だ。
マクロスFには、ランカとシェリルの2人の歌姫が登場する。中華料理店「娘々(ニャンニャン)」でアルバイトをしながら、歌手にあこがれ、清純派アイドルとなり、「現代のリン・ミンメイ」と言われるランカ。キャストの声も歌も5000人のオーディションで選ばれた中島愛さんが担当し、「愛・おぼえていますか」もカバーするなど第1作のミンメイそのものだ。一方、ランカもあこがれる銀河のトップアイドルで、コンサートのためにフロンティアを訪れて巻き込まれた海外の大物アーティストのイメージで、人気声優の遠藤綾さんがキャストの声を、歌唱力に定評のあるMay’n(メイン)さんが歌を担当。主人公熱気バサラの声を林延年さんが、歌を福山芳樹さんが担当した「マクロス7」のような手法を取っている。
2008年8月30日