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プーチン首相、欧州を猛烈批判「米国の言いなり」

2008年8月30日20時32分

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 【モスクワ=大野正美】ロシアのプーチン首相は29日、ドイツARDテレビとのインタビューで「欧州諸国は米国ホワイトハウスの指令をすべて実行してきた。こんなことなら、我々は欧州の問題をワシントンと協議せざるを得なくなる」と述べ、欧州諸国の外交姿勢を激しく批判した。

 グルジア紛争をめぐって対ロシア制裁問題などを協議する9月1日の欧州連合(EU)緊急首脳会議を前に、ロシアとの対決姿勢を強める米国とは別の対応を欧州側に促し、両者の分断を図ろうとした発言と見られる。

 プーチン氏は、国連安保理決議でセルビアの領土保全を保証しながら欧州諸国の多くが米国に従ってコソボ独立を承認した例を挙げ、「自国の利益ではなく、他国の対外政策上の利益に奉仕するような国々の権威は低下してゆくだろう」と強調した。その一方で米国に対しても、「米政権の与党候補を大統領選で優位に立たせるためにグルジアを支援し、危機を挑発した」などと改めて強く非難した。

 またグルジア領の「安全地帯」に駐留するロシアの平和維持部隊については、「グルジア側が新たな軍事紛争のためにひそかに兵器を集積するのを防ぐ必要がある」とし、駐留の長期化を示唆した。

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