ゆっくりと意識が浮かび上がってくる。
でも、浮かび上がった意識は、そのまま波間をふわふわと漂っている感じがする。
身体が……だるい。
どうしたんだろ?
……えっと、昨日の夜は……除夜の鐘を突きに行って……桜をうちまで送って……
藤村の家の前で先生と別れて……からだが冷えたからって布団ごと士郎に暖めてもら……って……
それでもまだ寒いからって、二人で熱くなるほど……記憶が戻るに連れて、頭というか、
顔の血の巡りが良くなるのが判る。
「あう〜」
恥ずかしさを忘れるため、もう一度寝ようかと思った時、
「遠坂ぁー、そろそろ雑煮が出来るぞぉー、餅は何個入れればいいんだぁ?」
恥ずかしい思いをさせた元凶がドアをノックしながら聞いてきた。
お正月の話
「まだ寝てるみたいだったから、起こそうと思ってドアを開けただけだぞ、
なにもあんな……」
「う、うるさいうるさいうるさい! 良いからそのことは忘れなさい!
忘れられないなら忘れさせてあげるわよ!」
「わ、判った。忘れるよ」
「そう! それで良いの!」
言いながら、お風呂場に入る。
「それで、餅は何個食べる?」
「えっと、二つかな?」
「判った」
台所へ向かう士郎と別れて、軽くシャワーを浴び、髪をチェックすると、
薄紅色のリップを引いて身支度はおしまい。
同級生の中にはお化粧とかし始めてる子もいるけれど、私にそんなものは必要ない。
それに、今日はいつもよりも肌が潤っていてつやつやとしている……し……
また赤くなってきた顔を冷まして、リップを引き直した私が居間にはいると、
お雑煮とおせちが卓の上に並んで、皆が私を待っていた。
「明けましておめでとうございます」
「「「明けましておめでとうございます」」」
士郎の音頭で新年の挨拶をし、各自の前に置かれた御神酒の杯を空ける。
御神酒?
「ああ、それ、去年から藤ねぇが飲みたいもの入れることになったんだ」
「ふーん」
と、藤村先生の隣に置いてある一升瓶に視線を向ける。
減ってる分は、確かにおちょこに四杯分ほどに見える。
「まぁ、新年の挨拶だしね」
士郎にしては珍しい昨日のお説教が効いたのか、今日の藤村先生は、まるで
普通の人のように、普通にお雑煮やおせちを食べている。
おまけに藤村先生も桜も、二人揃って和服を着ているので、普段とはまったく雰囲気が
違っている。
「そういや遠坂はどうするんだ?」
「なにが?」
「いや、いつもこの後初詣に行ってるからさ、遠坂はどうするのかなって思って」
「そんなの、士郎が行くなら私も行くに決まってるじゃない。
そっか、それで藤村先生も桜も和服なのね」
「ああ、おかげで、すっかり着付けが上手くなったよ」
え?
「着付けが上手くなったって……士郎?」
「ああ、毎年俺が藤ねぇの着付け手伝ってたんですっかりうまくなっちゃってさ、
桜はそれを聞いて、着物を着ることにしたんだ」
ちょっと……
「じゃぁ、私の着付け、手伝ってくれる?」
「ああ、良いよ……って、と、遠坂の着付け!?」
「なによ、まさか藤村先生や桜の着付けはできても私は駄目って言うの?」
「だ、だって、藤ねぇは藤ねぇだし、桜は妹だし、でも、遠坂は遠坂だから……」
「て・つ・だ・う・の!」
「……判りました」
「ん、よろしい」
「ねぇ桜ちゃん、遠坂さんの着付け、思いっきり時間かかりそうだから
私たち二人だけで行こうか?」
「そうですね、私たちが見ていないと、着付けをしていたはずなのに
お風呂に入り直してたりとかして、いつまで経っても終わらない気がしますし」
「「な、なんの話!」だよ!」
「だって、ねぇ」
「時々遠坂先輩」
「士郎のことをけだものって言っているし」
「そう言う日って、前の日に遠坂先輩が」
「やたらと挑発的な格好をしていたり」
「お二人で夜遅くまでデートをしていたり」
「その日の朝に二人揃ってお風呂を使ってたり」
「「そう言うことばかりだもん」ですから」
……あ
思わず士郎と顔を合わせ、そのままうつむいてしまう。
まさか、この二人からこんな連係攻撃受けるなんて……
「そ、そんなことは……無い……ぞ、その、疑うなら、着付けしているところ見ていれば」
「見ていなかったらどうなるのかなぁ〜?」
「う……」
「おねぇちゃんと桜ちゃんは、ここで待っているから、片付けが終わったら『早く』
着付けをしてきてね」
「あ、あの、私の着物、あっちの家においてあるので……」
「じゃ、仕方ないわね、みんなで遠坂さんちに行って、そこで待ってましょうか」
「あっちも私と士郎の家ですけど? ちゃんと士郎の部屋もあるし……」
「「へぇーーー」」
「へぇーって、今、遠坂なにか変なこと言ったか?」
「ねぇねぇ桜ちゃん聞いた? 今の」
「聞きました」
「この二人、籍は入れて無くても、もう夫婦関係が出来ちゃってるのね」
「そうですね。恨めしい……じゃなくって羨ましいです」
「この場合、恨めしくてもいい気がするな」
「ま、正月ですから」
「そうね、正月だものね」
な、なに二人してうなずいてるのよぉー!
とにもかくにも朝食を済ませ、後片付けの後、向こうの家へと移動した。
「ねぇねぇ、士郎の部屋ってどれ?」
「ああ、ここだよ」
「どれどれぇ〜? うわっ! 渋い!」
「元々は遠坂の親父さんの部屋だったんだ」
「そうなんですか……」
「そうよねぇー、士郎が部屋にいろいろ置くわけ無いものねぇー」
なんでだよ。ま、確かに部屋に置くようなものはなにもないけどさ。
「じゃ、この向かいの部屋が遠坂さんの部屋?」
言いながら扉を開ける藤ねぇ。
「いいえ、そこは母の部屋だったところです」
「なにも……無い?」
「はい、父が全て処分しましたので」
「そうなんだ」
「私の部屋はこちらです」
言って、遠坂は自分の部屋を開ける。
「そっか、士郎と隣り合わせの部屋なんだ」
言いながら中を覗く。
「へぇー、なんだか遠坂さんって感じの部屋ねぇー」
「は、はぁ」
「んじゃ、この向かいの部屋は?」
ガチャ
誰も止める間もないまま開かれた部屋。
俺にこの家の中を案内した時も、そこだけは開けず、言葉を濁していた部屋は、
小学生ぐらいの女の子のための家具やら人形やらがおいてある部屋だった。
「あれ? この部屋は?」
と、入ろうとする藤ねぇに
「入らないで!」
鋭い声が飛ぶ。
「え?」
言葉の鞭に打たれ、ぴくりと身体を止める藤ねぇ。
「そこに入っていいのは、一人だけです! すぐに扉を閉めて下さい!
他の人は、あの子の許可無しに勝手に入らないで下さい!」
「え、ええ?」
「藤ねぇ、その部屋は、俺も今まで中を見せて貰ったこともない部屋なんだ」
「え? あ……そ……、ご、ごめんなさい」
バタン
と、扉を閉める音が廊下に響く。
俺は、二人に、下でまっててくれというと、遠坂を抱きしめ、
そのまま遠坂の部屋に入って後ろ手に扉を閉めた。
部屋に入る前に見た桜の顔が、何故かいつまでも目に残った。
「ごめん、もう大丈夫」
「無理しなくて良いんだぞ」
「ううん、ホントに大丈夫だって」
私がそう言ってるのに、このバカは、ぐっと私を強く胸に抱き寄せ、頭の上から言ってくる。
「前にも言ったろ、辛い時は泣いて良いんだって。悲しい時もそうだ。
だから、無理しなくて良いんだ」
……なんで、そんな優しいのよ。バカ
「なんでそんなこと言うのよ」
「ごめん」
「なんでこんなに優しいのよ」
「ごめん」
「士郎がそんなこと言うから、こんなに優しいから……涙が……出てきちゃったじゃない」
「ああ、いくら泣いても良いんだぞ」
強く、抱き寄せられる。
「ばかぁー!」
涙が、止められなくなっちゃった。
士郎のせいよ、士郎のせいで、私、こんなに弱くなっちゃったんだからね。
責任、一生掛けて償いなさいよ。
暫くして、漸く遠坂が落ち着いたようだ。
背中をさすっていた手を離し、ティッシュのボックスへを引き寄せる。
顔を上げてきたので、黙って涙をぬぐい、ボックスを視線で示してやる。
遠坂は、恥ずかしそうに顔をうつむけると、ボックスからティッシュを取って、
ちんと鼻をかんだ。
「また、男の子に泣かされちゃった」
「その代わり、俺だけの前で泣いてくれ」
「この代償、高いわよ」
「おう、魂がすり切れて無くなるまで掛けても払ってやる」
遠坂は目を大きく見開くと、
「ばかっ」
と言って、俺の胸に軽く額をぶつけてきた。
それで反動を付けるかのように、すっと立ち上がると、
「顔、洗ってくる」
すっかり吹っ切れた顔で、そう言ってきた。
じゃぁ俺がやることは決まってるな。
「じゃ、俺は二人を呼んでくるよ」
「顔あらったら、着物出してくるから、その間に着替えといてね」
「え?」
遠坂に指さされて、胸元を見ると、くっきりと遠坂の涙の跡が残っていた。
「そうだな、判った」
顔を洗って、部屋に戻ろうとすると、士郎と一緒に、二人が居間から出てきた。
「遠坂さん……あのね……」
藤村先生がなにか言おうとするのを遮って、
「士郎、先に私の部屋に入ってて貰って、私、着物取ってくる」
そう言って、納戸へ向かう。
引っ張り出した着物を持って部屋に戻ると、服を着替えた士郎と、桜、そして
藤村先生が待っていた。
藤村先生がなにか言おうとするけれど、わざと背中を向け、ベットの上に着物を
拡げながら口を開いた。
「私、妹が居たんです」
「「妹?」」
聞こえたのは、士郎と藤村先生の声。
「小さい頃、事情があって余所に養子に出されたんです。うちとその家の間には、
二百年来の取り決めがあって、お互い、干渉し合わないことになってるんです。
ですから、養子に出された妹とは、もう、姉として会うことが出来ません」
「遠坂……」
「けれど、私、あの子のことが好きだったんです。ううん、今でも好きなんです。
だから、ホントはあの子に帰ってきて欲しいんです。
それで、十二年前、あの子が出て行った後、お父様があの子の物を整理しようとした時、
反対して、そのまま残して貰ったんです。その分、家業のことは一層頑張るからって……」
沈黙……
「でもホントは、あの子に帰ってきて欲しくって、いつ帰ってきても良いように、
あのときのまま残して、ずっとあのときのまま掃除して……バカですよね。
あれから十二年、あの子はもう十八……十九か……になって、あのころとは
すっかり変わってるのに、なのに部屋はあのときのまま。
今のあの子なら、こんな服が似合うだろうなとか、こんなアクセサリーはどうかな
なんて思っても、それを買ってきて、あの子の部屋に置くことが出来ない。
変ですよね。あの子の部屋を変えることが出来ないなんて」
いつの間にか、背後に立っていた士郎が、そっと私の肩に手を置く。
その手に私の手を重ねて、士郎に寄りかかる。
「ありがとう、士郎。大丈夫。さっき士郎があれだけしてくれたから」
「遠坂先輩」
「なぁに? 桜」
「もし、その子が困っていたら、先輩はどうしますか?」
「それだけなら何にも出来ない。その家との約束があるから。
でも、もしその子が助けて欲しいって言って来たら、助けに行く。絶対に助ける。
だって、私、あの子の姉だもの」
「助けを求めたら……」
「そう、だって、そう言って貰わなければ、助けて欲しいのかそうでないのか、
判らないでしょ?
私たち、言葉をしゃべれる人間なんだから、ちゃんと気持ちを言葉にして貰わなくっちゃ」
「そう……ですか、それじゃ遠坂先輩、もし、その子が先輩と同じ人……この場合だと
先輩のことを好きだって言ったらどうします?」
「どうもこうも、士郎は私の恋人よ。例え妹にだって譲る気はないわ。
絶対に士郎は渡さない、離さない」
「もし、そう言う関係になる前だったらどうしてました?」
「どうもこうもないわ。私は好きになった人を手に入れるために努力するだけ。
もし、私よりもあの子の方が先に好きになったって言うのなら、多少は遠慮はしてたと
思うけれど、それでも好きになっちゃったものはしょうがないでしょ。
それに、もしも、例えば、あの子が士郎を好きになったのなら、
その気持ちを士郎に打ち明けて、士郎の答えを聞けば良かったのよ。
だって、士郎はこういう奴だもの。決していい加減な答えは返さないし、
それで駄目だったとしても、それで態度を変えるようなことしないもの。
でも、それをしなかったんだから、その時点で不戦敗。
私はちゃんと士郎に好きだって言って、士郎はそれに応えてくれた。そう言うことだもの」
「遠坂先輩って、強いんですね」
「強いもなにも……、だってこいつ、いつの間にか私の心の中に入り込んでて、
そのままどっかり座り込んでるんだもの。
だったらそのままとっ捕まえて、ずっと一緒に居るしかないでしょ。
もしも出てったりされたら、そこに空いた穴をどうすればいいかなんて、私判らないから」
「遠坂、言っとくけど、それ、俺も同じなんだからな」
「判ってる。だから私のこと、離さないでね」
「ああ」
「……えっと、話を戻しますけれど、その子が遠坂先輩に助けて欲しいって言ったら
どうします?」
「うん、さっきも言ったとおり、何があっても必ず助けに行くわ」
「姉だから……ですか?」
「そうね、姉として、あの子を、妹を好きだから。妹の事好きだし、愛しているから、
妹には幸せになって欲しいし、そのために私の助けが居るって言うのなら、
いつでも喜んで飛んでいくわ」
「そう……なんですか、その言葉を聞いたら、妹さん、きっと喜びますね」
「うん、喜んで貰えたら、私も嬉しいわ」
「でも、妹さん、家から出されて幸せになれたと思います?」
「判らないわ。けれど、うちってね、ちょっと変わったものを代々伝えていて、
それを受け継ぐのって、けっこうきついのよ。
でね、あの子がうちから出されて、私がそれを受け継いだって言うのは、要するに
あの子がそう言う辛い目に遭わずに済んだって事だから、その分幸せなんだと信じているわ」
「えっと、遠坂さん、それって士郎は……」
「知っている。知った上で、遠坂と一緒になることを決めた。
藤ねぇにも、桜にも、詳しいことは話せないけれど、実は、遠坂の家に受け継がれて
いるものって、似たようなものが切嗣(おやじ)の家にも伝えられてたんだ。
で、それ自体は俺は受け継ぐことが出来なかったけれど、
ある程度のことは教えられてた」
「それが判ったから、士郎のこと、好きになっても大丈夫なんだって判ったんだけどね。
もっとも、そう考えてたことに気が付いたの、ずっと後になってからだったけど」
「え? じゃぁ、もし士郎がそれのこと知らなかったら?」
「好きにならないようにしてました。
だって、秘密を持ったまま付き合うなんてこと、出来ませんし」
「それじゃ、士郎との出会いって、運命的な出会いって奴だったのね〜」
言いながら指折り数える藤村先生。
「遠坂さんの家に伝えられていたものがあって、それが遠坂さんに伝えられて、
切嗣さんの家に似たようなものが伝えられていて、それに付いての知識が
士郎に伝えられていて、そして遠坂さんが士郎と出会って、士郎が遠坂さんに
伝えられたものとにたようなものを知っていることが判って」
「で、士郎は、それを使うことも出来るんです。へっぽこだけど」
「悪かったな、へっぽこで」
「拗ねない拗ねない」
むぅーっとふくれる士郎の手を肩からおろさせ、そのまま身体の前に抱え込む。
「でも士郎、なんでそう言うものがあるならおねぇちゃんに教えてくれなかったのよ」
「だって、おやじがこれを秘密にしなきゃいけないって言ってたんだぞ。
それに、俺だって教えて貰うまで、二年間ずぅーっと頼み続けて、やっとだったんだからな」
「じゃぁ、もしおねぇちゃんがそのこと知ってたら、切嗣さん、教えてくれたのかな?」
「うーん、子供のうちからやってないと駄目らしいから、厳しいと思うぞ」
「そっかぁ、ずるいなぁ、士郎だけ教えて貰って」
「なに言ってんだ、おやじにベタベタ甘える以外はくっちゃ寝を続けてた癖に」
「違うもん、剣道もやってたもん」
「あのー、ところで」
「なんだ?」「「なに?」」
「ここには遠坂先輩の着付けに来たと思ったんですけれど」
「「「あっ!」」」
で、まぁやっとこさっとこ着付けを終えて……着物の下に下着を着ていても良かったのね。
私、知らなかったから、二人だけで着付けをしていたら、士郎がケダモノ化して、
初詣に行けなくなっていたかも……私が下着を脱いだ時、鼻血を出しかけてたし。
まぁそれはそれとして、ともかく無事に着付けを終えて、それから、士郎を追い出して、
桜と藤村先生に手伝って貰って髪をアップに上げて、薄くお化粧してから出て行ったら、
士郎ったら、暫く黙りこくったかと思うと、
「と、遠坂、凄く綺麗だ、俺、遠坂のこと、ますます好きになった」
なんて事、顔を真っ赤にして言うんだもの。嬉しいけれど、凄く恥ずかしかった。
だって、言いながら、私のこと抱きしめるんだもの……
その後、初詣の時、何故か士郎の頭に直撃するお賽銭の数が多かったのが不思議。
まるで狙ってるかのように真っ直ぐあたってた。
帰ってから、膝の上で確かめてみると、こぶがいくつか……
こんなときは、士郎が頑丈で良かったと思う。
後書き
ええっと、初詣ネタで書くつもりだったのに、その遙か手前のところを
だらだらと書き連ねてしまい、全然違う話になってしまいました。
念のため書いておきますが、これは私のシリーズものとはまったく関係ないSSです。
って言うか、あっちでは別の展開になること決めてるし……
とにもかくにも、正月ネタらしくない正月ネタSS。お読み頂きありがとうございます。
え? この後姫初めはあったのかって?
そりゃぁ、ある意味ナチュラルに挑発されていた士郎がケダモノにならないなんて……ねぇ?
ま、とりあえずご想像にお任せしますと言うことに。
ご意見・ご感想をここのBBSにて頂けたら幸いです。
特に、私が気が付いてないであろう未熟なポイントの情け容赦のない指摘を頂けると
少しでもSSがマシにできるはずなので、そのあたりよろしくお願いします。
MISSION QUEST
2005/01/03 初稿up
2005/01/04 誤字修正
2005/01/07 誤字修正
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