集束弾使用とロシアを批判 グルジア、軍縮会議で【ジュネーブ30日共同】国連欧州本部で開催中のジュネーブ軍縮会議で、グルジア・南オセチア自治州情勢をめぐり、グルジアがロシアによるクラスター(集束)弾使用を激しく批判、ロシア側が守勢に立たされている。 南オセチア情勢をめぐる一連の紛争に関連し、当初、クラスター弾使用の批判を始めたのはロシア側。ロシアとグルジアは、5月に有志国主導で実現した同弾の全面的な禁止条約の採択には参加していないが、8月14日のジュネーブ軍縮会議の全体会議でロシアのロシュチニン軍縮大使が、グルジア軍が使用した多連装ロケットシステムを「クラスター弾」と断定。「(非戦闘員である)南オセチアの一般市民に被害を与えた」と指摘した。 ところが翌15日に国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチがロシア軍によるクラスター弾使用で11人が死亡したと発表。一転して形勢が不利になった。 グルジアのゴルギラッゼ大使は26日の会合で、ロシアがクラスター弾や対人地雷を含む「非戦闘員に無差別の影響を与える兵器を、広範囲にわたって使用した」と指摘した。さらに欧州の一部の国からは「グルジア軍の多連装ロケットシステムをクラスター弾と呼ぶには無理がある」との声も出ている。
【共同通信】
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