昨年度から債務超過になっている榛原総合病院(牧之原市)に、病院組合をつくる牧之原市と吉田町は計11億円を貸し付けることを決めた。金融機関からの病院の一時借り入れ金を返済するためで、牧之原市は7億6000万円、吉田町は3億4000万円の補正予算案を9月議会に提出する。
同病院は両市町からの負担金収入に加え、昨年度からは約5億4000万円の追加補助金も受けている。医業収入は好転しており一時借り入れ金の11億円も14年度までに完済する計画だったが、第三セクターの牧之原総合開発の解散で債権放棄した銀行側から債務保証要請があり、両市町が貸し付けることになったという。【稲生陽】
毎日新聞 2008年8月30日 地方版