毎月、季節やそのときどきで問題になる防災にまつわる事柄をテーマにしてお届けします。
東京消防庁  広報テーマ(9月号)
テーマ1 9月9日は救急の日です
テーマ2 日常生活における事故を防止しよう
―データと事例で見る『日常生活に潜む事故』―
東京消防庁広報テーマ(9月号)テーマ1

テーマ1

9月9日は救急の日です

5 救急車を呼んだほうが良いのかな?

 救急出場は、救急要請場所から最も近い出場可能な救急車が出場しますが、救急出場が増えると、すぐ近くの救急車が不在となって、遠方から救急車が来ることになります。救急車の到着が遅れると、生死にかかわる傷病者の「救える命」が救えなくなる可能性があります。救急車は、真に緊急性のあるときに利用するものです。また、救急車は皆さんの共有の財産であり、適正に利用していただくことが大切です。

ア 東京の新しい救急サービス誕生「救急相談センター」

 「救急車を呼んだほうが良いのかな?」、「病院へ行ったほうが良いのかな?」、「診療可能な病院を教えて欲しい」などの声にお応えするため、東京消防庁は平成19年6月1日に「東京消防庁救急相談センター」を開設しました。
 東京消防庁救急相談センターでは、それらの声に救急隊経験者等や医師の助言を受けた看護師が、24時間年中無休でお応えします。皆様のご利用お待ちしております(平日の夜間や土日祭日は、問い合わせが集中し、電話がつながりにくい場合があります。)。

救急相談は#7119(携帯電話・プッシュ回線)
ダイヤル回線からは 
23区:03-3212-2323 
多摩地区:042-521-2323

その他の救急病院案内について

 救急病院案内については、前記の救急相談センターのほかに、最寄りの消防署や消防分署、消防出張所にお尋ねください。また、東京消防庁ホームページでもご案内しています。
 東京都医療機関案内サービス(愛称:ひまわり)でも同様のサービスを行っています。東京都では夜間や休日の医療体制を整えています。さらに、区市町村によっては、診療科目が限られてはいますが、独自に夜間・休日診療体制を実施している地区もあります。区報、市報等でお知らせされていますので、あらかじめ、休日診療病院等の所在地・道順・電話番号などを確認しておきましょう。

医療機関案内窓口

* 東京消防庁救急相談センター (ダイヤル回線以外の電話で#7119)
* 最寄りの東京消防庁管内の消防署、消防分署、消防出張所
* 東京消防庁ホームページ 救急病院案内
* 東京都医療機関案内サービス(愛称:ひまわり) TEL 03(5272)0303

イ 患者等搬送事業者(民間救急)の搬送サービスの利用について

 病院から他の病院への転院搬送や入院、退院、通院などの際に寝台や車椅子で移動が必要なときは、東京民間救急コールセンターにお問い合わせください。
 東京民間救急コールセンターでは、最寄りの民間患者搬送サービス(民間救急車・サポートCab)を24時間無料で案内しています。搬送費用は有料となります。

東京民間救急コールセンター 0570−039−099
(ナビダイヤル オーミンキュー オーキュウキュウ)

PHS等一部の通信機器からは、つながらない場合があります。
その場合は  03−3262−0039  におかけ直しください。
受付時間:24時間・年中無休

コールセンターに電話の際は、以下の事項を伝えてください。

* 転院、通院、入退院等民間救急車の利用目的
* 出発地及び目的地の場所
* 民間救急車を配車する日時(当日でも予約可能です。)
* 申し込みをした方の名前と電話番号
(この後、最寄りの事業者から確認の電話連絡が入ります。)

こんな時に利用されています

* 病院や診療所への通院、転院
* 入退院、一時帰宅
* 自宅から駅、空港への搬送
* 冠婚葬祭への参列
* 福祉施設への搬送
* リハビリ、温泉施設等への搬送

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6 救急搬送トリアージの試行について

ア 背景・経過等

 救急出場件数の増加に伴い、救急車の現場到着時間も延伸しており、救命効果への影響が懸念されています。こうした救急需要対策の一つとして救急搬送トリアージ制度に関し、平成17年度に消防総監の諮問機関である救急業務懇話会に諮問した結果、平成18年3月の答申において、救急現場における緊急度、重症度に応じたトリアージ制度導入の必要性や方向性が示されました。この答申に基づき、東京都メディカルコントロール協議会と連携し、救急現場において、出場した救急隊の容態観察により、明らかに緊急性がなく、救急車による搬送の要否が判断できる基準の策定について検討した結果、検証を経て救急搬送トリアージシートが作成されました。当該シートを用い、救急搬送トリアージ制度の試行を実施しています(図参照)。

イ 試行の概要

(ア) 開始時期
 平成19年6月1日から平成21年3月31日まで
(イ) 対応要領
 救急搬送トリアージ基準により、緊急性が認められないと判断された事案については、自己通院を促し、傷病者の同意を前提に不搬送とすることで、早期の再出場体制を確保します。

図 救急搬送トリアージ試行の概要

図1 救急搬送トリアージ試行の概要

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東京消防庁広報テーマ(9月号)テーマ1
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通報者 ・診察可能な病院が分からない…
・救急車を呼ぼうか迷ったとき
→#7119 ・救急車を要請する場合
→119番通報 東京消防庁
救急相談センター 119番通報受信 東京消防庁
出場指令 救急車の出動 救急現場
【現場処置】
緊急度判断
救急搬送トリアージ基準の適用
※ 基準の適用に際しては、必要に応じ救急隊指導医との連携を図ります。 緊急性が認められない場合 緊急性が認められる場合 自己通院を促します。
必要により、医療機関案内、東京民間救急コールセンターを紹介します。 同意なし 同意あり 救急搬送の実施 医療機関情報提供 通報者
問い合わせ 自家用車、公共交通機関等 東京民間救急
コールセンター サポートCab 民間救急 自己通院 医療機関 東京消防庁
救急相談センター 東京民間救急コールセンターでは、サポートCabと民間救急の案内を行なっています。