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三井元高検部長の実刑確定へ 最高裁が上告棄却

2008年8月29日20時45分

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 捜査情報を得ようとした元暴力団組員から飲食や女性の接待を受けたなどとして、収賄や公務員職権乱用などの罪に問われた元大阪高検公安部長・三井環(たまき)被告(64)の上告審で、最高裁第二小法廷(中川了滋裁判長)は被告の上告を棄却する決定をした。27日付。懲役1年8カ月、追徴金約22万円の実刑が確定する。

 決定を受け取ってから3日間は異議を申し立てることができるが、第二小法廷が棄却すれば刑が確定し、三井被告は収監される。

 判決によると、三井被告は01年、検察官の職務に関連していると認識しながら、元暴力団組員=贈賄罪で懲役5カ月の実刑確定=から大阪、神戸両市内のクラブなどで5回にわたり、計約22万円相当の接待を受けた。また、元組員から頼まれて00〜01年に、別の組員の前科調書を部下に命じて入手させるなどした。

 三井被告は02年4月に大阪地検特捜部に逮捕された当時、検察庁の調査活動費(調活費)が裏金として幹部の私的な飲食などに流用されている疑惑を、現職検事の立場で実名で告発しようとしていた。そのため、「口封じのための逮捕、起訴だった」と無罪を主張していた。

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