銀行の不動産新規融資18%減 4-6月、6四半期ぶり前年割れ国内銀行の4-6月の不動産業向け新規貸出額は約1兆8000億円で、前年同期比18・7%減となり、2006年10-12月以来、6・四半期ぶりに前年水準を下回ったことが30日、日銀の調べで分かった。米サブプライム住宅ローン問題や景気減速による不良債権の増加を嫌う銀行の融資姿勢がより慎重になったためで、資金繰りに行き詰まり倒産する企業も相次いでいる。 日銀の統計によると、4-6月の新規貸出額は1-3月比では40・0%も減った。6月末の運転資金を含めた貸出残高も3月末比287億円減の57兆8600億円となり、06年6月末以来、2年ぶりに減少した。 銀行の融資姿勢の変化について、中堅不動産幹部は「以前は借りろ、借りろと言ってきたのに、今年に入って急に資金を出さなくなった」と証言。東京商工リサーチの友田信男情報部統括部長は「金融庁が昨年、不動産向け融資を検査で厳しくチェックしたことも背景にある」と指摘する。
【共同通信】
|
ソーシャルブックマークへ投稿: (ソーシャルブックマークとは)
関連記事を取得中...