現在位置:
  1. asahi.com
  2. 関西
  3. 広域
  4. 記事

「四国の水がめ」早明浦ダムの貯水率がゼロに近づく

2008年8月28日

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真渇水で、水底から旧役場が姿を現した早明浦ダム=28日午後、高知県大川村、高橋正徳撮影

 「四国の水がめ」の早明浦(さめうら)ダム(高知県)で生活用水などの貯水率が、30日ごろにも0%になる見通しだ。今夏の雨量が少なかったためで、普段は水没している大川村の旧役場が完全に姿を現した。貯水率がゼロになれば05年以来3年ぶり、ダムの運用が始まった75年以降では3度目。今夏は各地で「ゲリラ豪雨」が多発しているが、四国ではダムを主な水源とする香川県全域や徳島県の一部で水不足が心配されている。

 生活用水などの貯水容量1億5200万トンに対し、28日午後6時現在、貯水量は428万トンで貯水率2.8%。ダム上流域の7月1日〜8月27日の降水量は、計203.9ミリで、平年(7〜8月末)の21%にとどまる。

 ダムには、生活用水などとは別に電源開発が発電用水を2600万トン残しており、生活用水がゼロになれば水道水限定の緊急放流でしのぐことになる。しかし、その後も雨が降らなければ約80日で完全に底をつくという。

 高知地方気象台によると、29日から週末にかけては曇りがちの天気だが、まとまった雨は期待できないという。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内