2008年08月29日
アフガニスタンでペシャワール会の伊藤和也さんが拉致、殺害された事件の記事で、毎日新聞が記事の隠蔽工作を行いました。中村哲医師の発言部分をゴッソリ削除したのです。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080829k0000m040129000c.html

この毎日新聞の記事は、最初にUPされた時のタイトルは

アフガン拉致殺害:中村医師が遺体検分 悲しみこらえ - 毎日jp(毎日新聞)

だったのですが、現在は同一アドレスでタイトルが

アフガン拉致殺害:中村医師「ご両親に申し訳ない」 - 毎日jp(毎日新聞)

に変更されており、内容も大きく変更されています。WEB上にUPされた当初は以下のような文章が載っていました。



反政府武装勢力のタリバン報道官を名乗る人物が、犯行を認めていることについて、中村さんは「拉致グループはタリバンではない。タリバンがこんなことをするはずがない」と話した。

「我々が言うタリバンとは、マドラサ(イスラム神学校)でちゃんと教育を受けた、礼儀と道理を身につけた者を言う。しかし、9・11(01年の米同時多発テロ)後、偽タリバンが増えた。彼らは本当のタリバンではない」

タリバンが拠点とするアフガンとパキスタン国境地域で、ハンセン病治療や井戸掘りなどを20年以上続けてきた。国際的な非難を浴び孤立するタリバンとその母体のパシュトゥン民族を支え、タリバン側からも一定の理解を得ていると自負してきた中村さんの、タリバンへの「最後のメッセージ」にも聞こえた。


この部分の文章は現在、記事中に存在しません。

ただ、消し忘れたのか知りませんが、記事の写真に付いている説明書き部分には現在も、



「タリバンではない」。そう語ったペシャワール会の中村哲代表=アフガニスタン・カブールのアフガン政府軍空港で2008年8月28日、栗田慎一撮影


という解説が残ったままです。その為、記事本文に書かれていないことが説明にあり、記事のバランスがおかしな事になっています。なおこの記事は署名記事であり、

【朴鐘珠、カブール栗田慎一】

とあるのですが、最初にUPされた時は「栗田慎一」の名前のみで「朴鐘珠」の名前はありませんでした。既に毎日新聞の記事はGoogleキャッシュは削除されているのですが、cybozu.netの毎日新聞転載記事にはまだキャッシュが残っており、確認できます。

該当記事のGoogleキャッシュ

現在の該当記事

やはり改竄前には【カブール栗田慎一】としかありませんね・・・つまり「朴鐘珠」記者が、カブールから送られてきた栗田慎一氏の記事を丸ごと書き換えた上で、写真だけ残したという事になります。(写真の説明書き部分は改竄し忘れか)

毎日新聞は何故、栗田慎一氏の記事の根幹ともいえる部分を丸ごと消してしまったのでしょうか。

・・・中村哲医師の、異常なまでのタリバーン擁護を、報道すべきではないと判断したのでしょうか。それとも栗田慎一氏が中村哲医師の発言を捏造したので撤回したのでしょうか。どうも前者の可能性が高いように思えます。中村哲医師は911テロの報復戦争以前からタリバーン擁護を繰り返しており、これくらいのことは平然と言ってのける人物です。

現地に居た専門家の情報が正しいとは限らない (2007年8月14日)

これは一年前に書いた記事ですが、後半で「軍事板常見問題」の消印所沢氏が書いた「アフ【ガ】ーニスタンFAQ」の項目から、中村哲医師に関する部分をピックアップしています。これを見るだけでも中村哲医師のタリバーン擁護があまりにも度を越している事が見て取れる筈です。



〜取り急ぎここまで
posted by JSF at 03:40 | Comment(175) | TrackBack(0) | 軍事
2008年08月27日
遂にロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が、対アメリカ示威行動の為に積極的な行動に出て来ました。


分断グルジア、新冷戦最前線に=黒海で米ロにらみ合い|時事通信
インタファクス通信によると、ロシア海軍当局者は27日、ロシア黒海艦隊のミサイル巡洋艦「モスクワ」がアブハジアの首都スフミの港に同日入ったことを明らかにした。アブハジア分離派政府のバガプシ大統領が艦船派遣を要請したという。メドベージェフ大統領が約束した安全保障協力が早速始動した形だ。


アメリカ艦隊がやってくる予定のポチ沖合いに進出するのは避けて、緊張が高まり過ぎるのを抑止しつつ、黒海艦隊の旗艦がアブハジア共和国の首都スフミに入港する事で、ロシアがアブハジアの独立を支持する事、ロシア軍がアブハジアを守っていく事を強烈に示す行動です。しかも港の中に居るのでアメリカ艦隊とは直接相対せずに済むので、安全かつ楽でいい。

それでも効果は高かったのか、これを受けて変更したのかどうかは分かりませんが、アメリカ艦隊はポチ入港をまたしても直前に取り止めました。スフミ港はポチ港の北、100kmほどに在ります。


グルジア:米艦船2隻がポチ入港中止、寄港先を変更|毎日新聞
米国は27日、グルジアへの人道支援物資搬入のためイージス駆逐艦マクフォールなど海軍の艦船2隻を同国西部ポチに入港させる計画だったが、直前になって取りやめ、寄港先を別の港に切り替えた。ポチにはロシア軍が進駐しており、緊張の高まりを避けたとみられている。


ロシア黒海艦隊とアメリカ及びNATO諸国の艦隊は、お互いの動向を見据えながら自身の次の行動を変更し、一進一退を繰り返しています。どちらの動きも、無用な緊張の激化は避けつつ政治効果を得ようとしているので、激しい睨み合いには発展しないとは思うのですが・・・
posted by JSF at 23:54 | Comment(57) | TrackBack(1) | 軍事
2008年08月26日
アメリカとNATO諸国の艦艇が黒海入りし、24日、イージス駆逐艦マクフォールがグルジア沿岸南部のバトゥーミ港に入港しました。そしてマクフォールは後続の艦と合流し、今度は北上してグルジア沿岸中央部のポチ港を目指し、27日に入港する予定であることが分かりました。


US to deliver aid to tense Georgian port of Poti|AP
TBILISI, Georgia - In a direct challenge to Russia, the United States announced Tuesday it intends to deliver humanitarian aid to the beleaguered Georgian port city of Poti, which Russian troops still control through checkpoints on the city's outskirts.

The aid will be delivered Wednesday by ship, a U.S. embassy spokesman said.


ポチではロシア軍地上部隊が警戒を続けており、アメリカ海軍の行動は直接的な挑戦に近いものがあります。26日、グルジア西方海上近辺では、ロシア海軍黒海艦隊の戦車揚陸艦ヤーマル(ロプーチャ級)が確認されていますが、戦闘艦は居なかった模様です。黒海艦隊の主力であるロケット巡洋艦モスクワは、一旦セヴァストーポリに戻った後に25日、再び出港していましたが直ぐに戻り、26日に帰還しています。アメリカ海軍はロシア海軍の動向を見据えてポチ進出を決めたのかもしれません。



確かに、ロケット巡洋艦モスクワは、8月25日、セヴァストーポリを出港しました。


http://rian.ru/osetia_news/20080825/150665601.html
【ロケット巡洋艦「モスクワ」は、再び黒海へと去った】
セヴァストーポリ、8月25日(RIAノーボスチ)


http://rian.ru/osetia_news/20080826/150684914.html
【ロケット巡洋艦「モスクワ」は、火曜日、セヴァストーポリ基地へ戻った】
モスクワ、8月26日(RIAノーボスチ)


радиотехнического вооружения и бортовых систем
(電波技術兵器および通信システム)
を点検する為の短期間の出港だったようです。

Posted by シア・クァンファ(夏光華) at 2008年08月26日 19:03:11


シア・クァンファ氏のコメントを参考にさせて頂きました。他の指摘も記事の修正に反映します。どうも有り難うございました。

アメリカがポチ入港という大胆な行動に出た背景には、ロシアの決断した重大な政治的決定に対抗する意志を明確にする為でもあると思います。


南オセチア、アブハジアの独立承認=ロシアが一方的決定−国際社会との緊張激化へ|時事通信
ロシアのメドベージェフ大統領は26日、テレビを通じて国民向けに演説し、グルジア領の南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を承認する大統領令に署名したと言明した。

国際社会は独立承認を拒否するようロシアに呼び掛けていた。ロシアの一方的な独立承認に対し、グルジアが猛反発するのは必至で、ロシアと欧米の対立も激化するのは避けられない。


・・・まさか、ここまでするとは思いませんでした。独立承認はせず、駐留強化のみを狙っているという予測が欧米の分析でも多かったのですが、ロシアは対立を恐れず平然とルビコン川を渡りつつあります。事態はどんどん悪い方へ転がっています。
posted by JSF at 22:10 | Comment(100) | TrackBack(1) | 軍事
今回のグルジア戦争で、ロシア海軍黒海艦隊は対テロ演習の名目でグルジア西方海上に進出し、グルジア海軍と交戦、ミサイル艇を1隻撃沈しています。逃げ帰った他のグルジア残存艦艇は根拠地であるポチに停泊中、地上進攻してきたロシア地上軍に破壊され、壊滅しました。

実戦での戦果を挙げて大きな存在感を示したロシア海軍でしたが、今度はアメリカ海軍が人道支援物資の輸送を名目にグルジアの港へ向かうと宣言、NATO諸国の艦艇も加わりトルコのボスポラス〜ダーダネルス海峡を抜けて黒海に入りました。遂に米露の艦隊が洋上で直接睨み合う事態に発展・・・すると思いきや、米イージス艦がグルジアの港に入港する直前、ロシア黒海艦隊旗艦モスクワはグルジア西方海上でのパトロールを切り上げ、根拠地であるセヴァストーポリに帰還しました。(追記訂正:正確にはノヴォロシースク港を経由して移動しています)

親衛ロケット巡洋艦モスクワ、セヴァストーポリ帰港(2008年8月23日) |Небесный быть

また、当初はポチに入港すると伝えられていたアメリカ海軍イージス駆逐艦マクフォールでしたが、8月24日、南部のバトゥーミ港に入港しています。どちらも政治的な判断で相手に対し配慮した結果で、ロシア海軍は米イージス艦がグルジアに到着する前日に現場海域から立ち去る事で、敵対意志が無い事を表しています。一方で米艦の寄港に反発するロシアは地上軍によるポチ管理を強化すると発表、ポチ東部の監視ポスト(橋を占拠)を残して撤退する方針を撤回し、部隊が居座っている為、アメリカ海軍はこれを刺激しないようポチを避けバトゥーミに入港しました。

人道支援の米駆逐艦がグルジアに到着|AFP通信
>米海軍駆逐艦「マクフォール」は、大型でバトゥーミ港に入港できないため、沖合に停泊した。

なおこのAFP通信の報道は間違いです。バトゥーミ港はグルジア最大級の港湾であり、駆逐艦程度の大きさの艦船が接岸できないような小さな港ではありません。恐らくバトゥーミ港管理事務所とは「岸壁は民間船舶が使用中で空きが無く、取り合えず沖に投錨停泊して欲しい」というやり取りがあったものだと思われます。バトゥーミ港はアゼルバイジャンからの石油積み出し港であり、グルジア経済を支える要所ですが、この戦争ではロシア軍が占拠を狙っては来ませんでした。あまりにもトルコ国境線に近過ぎるからです。

こうしてロシア艦隊とNATO艦隊の直接の対峙は当面の間は避けられました。しかし米イージス艦マクフォールの後続の艦隊がこれからグルジアの港に入港してきます。数が多い為、バトゥーミ港の岸壁が空いていない場合は他の港湾を利用する可能性がある上、欧米がロシアへのポチ撤退圧力として艦隊を利用する決断を下した場合、ポチへの入港もあるでしょう。そうなればロシア黒海艦隊も再び出て来るでしょうから、遅かれ早かれ洋上で睨み合う事態は避けられないのかもしれません。

Russia sends aircraft carrier to Syria|BarentsObserver

ロシア空母クズネツォフが、地中海沿岸にあるシリアのタルトゥース港に向けて出発するという情報もあります。空母はトルコの海峡を通過できませんが、付近に居て睨みを利かせる気なのでしょうか。

なお確認できるだけでアメリカは先行派遣したアーレイバーク級イージス駆逐艦マクフォールの他に、ブルーリッジ級揚陸指揮艦マウントホイットニー、沿岸警備隊のハミルトン級巡視船ダラスを黒海入りさせています。他NATO諸国はスペインとドイツ、ポーランドのフリゲートがトルコの海峡を通過、黒海西部のルーマニアの港湾都市コンスタンツァに入りました。これは元々、この戦争が始まる前から計画されていた合同軍事演習に参加する予定だった艦艇を利用しています。更にトルコ海軍も護衛に参加しています。


Reuters Photo
The U.S. Navy destroyer McFaul (L), heading to Georgia with relief supplies, enters the Bosphorus waterways followed by the Polish Navy frigate ORP General Kazimierz Pulaski in Istanbul, August 22, 2008. REUTERS/Fatih Saribas


黒海入りしたポーランドのフリゲートは、O.H.ペリー級の「ゲネラウ・カジミェシュ・プワスキ」です。ドイツ海軍はブレーメン級フリゲート「リューベック」、スペイン海軍はアルバロ・デ・バサン級イージス・フリゲート「アルミランテ・ファン・デ・ボルボーン」が黒海に入りました。この他にアメリカ海軍のO.H.ペリー級フリゲート「テイラー」も同行しており、前述のイージス駆逐艦マクフォール、指揮艦マウントホイットニー、巡視船ダラスと合わせて合計7隻のNATO艦艇が黒海に進出しています。

ポーランドは、グルジア戦争を見てロシアの脅威を再認識し、アメリカのミサイル防衛導入を決めました。ロシアはこれを強硬に非難し、ポーランドは核攻撃の目標になるとまで脅しましたが、ポーランド政府は自国の軍艦を黒海に派遣する事で、ロシアの脅しには屈しない事を態度で現しています。
posted by JSF at 01:13 | Comment(37) | TrackBack(0) | 軍事
2008年08月24日
この件はあまり話題にしてきませんでした・・・というか、以前から知っておきながら見なかった事にしていました・・・いえね、幾ら逆神といえど毎回毎回、誤神託を成就させているわけじゃないんですよ。流石にこればっかりは外してくれないかなぁ、と淡い希望を持っていたわけですが・・・


J-RCOM 神浦元彰 所長挨拶 第93回 (10月 2007年)
そこでFXでF−4EJ改の後継に選定されるのは、米国が開発して配備が進むF−22ラプター戦闘機だと私は確信しています。後継機の候補機としてF−15E(改)やF−18スーパーホーネットなどの名前が上がっています。しかし日本の特別な軍事環境を考えると、FXに選定されるのはF−22ラプター以外にあり得ません。


J-RCOM 神浦元彰 最新情報 7月07年
この際はっきり言うが、日本のFX(次期主力戦闘機)はF−22ラプターしかあり得ない。

さも別の国からFXを導入する可能性があるとか、米国製でもF−15EやF−18スーパーホーネットという可能性は全くない。


J-RCOM 神浦元彰 最新情報 3月06年
さらにこのホームページで書いているように、日本にF−22ラプターがFX(次期主力戦闘機)として本命になりつつある。というよりも、Fー22以外に日本のFXはあり得ないというのが現状である。


J-RCOM 神浦元彰 最新情報 2月06年
米軍事産業界ニュースレター「インサイド・ジ・エアフォース」の最新号によると、米空軍の最新鋭戦闘機F−22ラプターを、日本へ輸出する案が空軍内部で検討され、有力になりつつあると報じた。


流れを見ると2006年2月に「F-22ラプター日本輸出が有力」という情報を得て「日本の次期戦闘機FXはF-22ラプター以外、有り得ない」と確信した神浦さんは、その後2007年に入ってF-22の輸出が非常に厳しくなってくる情勢にも関わらず「FXはF-22以外は有り得ない」と言説を曲げず主張し続けてきました。実に漢らしい・・・見ているこちらは「F-22\(^o^)/オワタ」状態だったんですが・・・しかし、この状況は変わりつつあります。


J-RCOM 神浦元彰 所長挨拶 第102回 (7月 2008年)
最近、私は米政府が日本にF−22戦闘機の購入を認めないと思うようになりました。まだまだ東アジアではF−22戦闘機が存在感を示す必要がないからです。中国が今の兵器の近代化に莫大な国防費を投入し、次世代の兵器が中国軍の中枢を占めるようになって、F−22戦闘機を日本に配備しても、十分に中国軍に敗北感や挫折感を持たせることができます。その気持ちが日本に対する戦争抑止力になると思います。いや本当は、F−22より格安で輸出用のF−35戦闘機を日本のFX(ファントムの後継機)にしても十分なのです。


J-RCOM 神浦元彰 メールにお返事 08年7月15日
ともあれFX選定で、大本命のF−22が消えるとなると、当然ながらF−35が最有力ですが、F4の繋ぎをどうするのか、その辺りでもう一つ大きな山がありそうです。とりあえずF4の後継機は、制空戦闘ばかりか、対地(対艦)攻撃能力を有して、パイロットは2人の複座式ではないアメリカ製の戦闘機が検討されると思います。空自が現有するF−15J戦闘機を改造して、対地(対艦)攻撃能力を付与することが可能かどうかの検討もアリですね。

その辺りから先は、政府も空自もまだ考えが決まっていないようです。今回のFXは誰もがF−22と考えていたので、それがダメになってわかりやすい展開になってきました。すなわち透明性が高くなっています。F−22で大儲けを企んでいた利権政治家は計算が狂ったようです。


ついに最近、逆神の誤神託がブレ始めました。もうこうなってくると結果は読めなくなりました。もし今後、神浦さんが強い調子で「次期戦闘機にF-22は有り得ない」と断言してくるようになると、状況は逆転します。現状ではどっちとも分かりません。

神浦さんには「F-22の生産ラインが閉じちゃったらもう新たに取得は出来ない」という焦りは全く無いようで、中国の戦力がもっと強大化した後でゆっくりF-22を取得すればいいと暢気な事を言っていますが、そんな事は無理な注文です。日本がF-22を取得できるかどうかの時間的余裕はもうありません。それと『F-22で大儲けを企んでいた利権政治家』ってのは何処の誰だよ、というツッコミもしちゃ駄目なんだろうな・・・根拠無く思い込みで口走る人の言動に一々付き合っていても、得るものはあんまり無いです。

要するに神浦さんの主張を見る時は、そのような部分を気にしては駄目で、どのように「誤神託」を見つけて楽しむかに掛かってきます。その意味でF-22ラプター派を絶望のドン底に叩き落していた状況は終わりました。とは言ってもF-22の取得が有力になった事をまだ意味しませんが・・・


【追記】

そうそう、最近の事例で逆神の神通力の高さを証明しておきましょう。



本棚から1年前の「Jwings」2007年8月号を引っ張り出してきました。

P.58 「オレに言わせろ!」第48回目! 軍事ジャーナリスト 神浦元彰 著 より
『そこから私が推測するのは、アメリカは本気で欧州MDを配備する考えではないということである。今のアメリカには、INF全廃条約の破棄を覚悟してまで、欧州へのMD配備を急ぐ事情はない。ロシアもアメリカが本気で欧州にMDを配備しないと知っている。』

さすが逆神さま!!!!見事*的中*です(笑)。
基本的なスタンスとして「イランは核武装なんてできない。単に自分を高く売りつけようとしているだけだ!悪いのはアメリカ!」という思想に溢れた記述です。
そりゃ、逆神託しちゃうよな。願望と事実を取り違えているんだから...

なお、同記事は以下の予測もしています。
ワクワクですね。

『いずれにしてもイランは、近い将来、国連の安保理の決議を受け入れて、核開発の中断を発表するであろう。』

Posted by 真夏のダイバー at 2008年08月18日 09:29:30


ご存知の通り、グルジア戦争を目の当たりにしてロシアの脅威を再認識したポーランドは、アメリカの欧州MD配備に同意しました。見事、1年前の誤神託を成就為されました。アメリカは本気だったのです。

一方、イラン関連の予言は(神浦さんのソレは予測ではなく、予言)、ワクワクできるようなものじゃなく深刻です・・・取り合えず予言されてから1年経ってもイランは核開発の中断を決断しておらず、「近い将来には」という誤神託はやはり成就しつつあります。問題が解決するのは「遠い将来」なのでしょう。