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新大統領専用機の導入推進、100億円以上投入

 大統領府(青瓦台)が大統領専用機をボーイング747やエアバスA380など大型機種に変更する方向で検討していることが、29日までに分かった。計画通りに進めば、李明博(イ・ミョンバク)大統領の任期末の2012年ごろに新しい専用機が導入される。大統領府の担当者は「定期国会に関係官庁が専用機の予算を計上することを検討している」と述べた。

 現在運航している大統領専用機は1985年に導入されたボーイング737で、定員がわずか40人にすぎず、航続距離も短い。このため、政府は最大数百人の政府関係者や取材陣が同行する大統領の外国訪問のたびに大韓航空やアシアナ航空の民間機を借りて、内部を改造した上で使用している。

 韓国政府は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権下の2006年に新専用機導入に向けた初年度予算として約300億ウォン(約30億円)を編成し、国会に提出したが、当時野党だったハンナラ党の反対で全額が削減された。

 大統領府の関係者は「景気が低迷する状況で、1000億ウォン(約100億円)以上かかる専用機の導入は負担が大きいのも事実だが、韓国も世界10位圏内の経済大国であり、前向きに検討する必要がある」と述べた。ただ、導入が決まっても、引き渡しは2012年以降となるため、李大統領が新専用機を利用できるのは長くても半年程度になる見通しだ。

ペ・ソンギュ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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