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同時・先行景気指標が6カ月連続悪化(下)

 一方、ドル資金の流出も加速している。韓国銀行は同日、7月の資本収支が57億7000万ドル(約6275億円)の赤字だったと発表した。株式、債券取引で売りが先行した結果だ。

 資本収支の赤字額は通貨危機の1997年12月(63億7000万ドル=約6927億円)以来、10年7カ月ぶりの水準だった。

 外国人が7月に株式市場と債券市場から引き揚げた資金は96億ドルで過去最高を記録した。これは今年上期の6カ月間の資金流出額(32億ドル=約3480億円)の3倍に達する。

 ハナ大投証券のキム・ジェウン研究員は「欧米の信用不安で外国人投資家が韓国株を売り、資金確保に動いているとみられる。ここに当局が為替安定に向けて行ったドル売り介入が加わり、待機中のドル資金が一度に流出したとみられる」と指摘した。

 直接投資収支も12億1000万ドル(約1316億円)の赤字を記録したほか、ウォン安進行で為替先物などの損失が拡大し、デリバティブ商品収支も7億ドル(約761億円)の赤字となった。商品・サービス取引の輸出入差を示す経常収支も6月の18億ドル(約1957億円)の黒字から一転し、7月は24億5000万ドル(約2664億円)の赤字に転落した。原油高で7月の原油輸入代金は前年同期を83%上回ったことが主因だった。これにより、1-7月の累積経常赤字は78億ドル(約8482億円)となった。

鄭恵全(チョン・ヘジョン)記者

趙義俊(チョ・ウィジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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