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デジカメ:激しい価格下落 1万円切る商品も

新発売されるEF-S18-200ミリF3.5-5.6ISを装着したEOS50D
新発売されるEF-S18-200ミリF3.5-5.6ISを装着したEOS50D

 「電機メーカー泣かせ」といわれる激しいデジタルカメラの価格下落。画質のきめ細やかさを示す画素数が1000万画素のカメラは数年前なら超高級品だったが、いまやコンパクトカメラでも当たり前で2万円台のものもある。画質にあまりこだわらないなら、店頭価格が1万円を切る新製品も4月に登場。激しい競争にメーカーの涙も枯れそうだ。

 デジカメは91年発売のコンパクトタイプと、95年発売の一眼レフタイプの2種類。発売直後はコンパクトでも数十万円、一眼レフは100万円を超える高額商品だったが、需要は大きく、高性能化も手伝って平均店頭価格は90年代後半まで上昇傾向が続いた。

 しかし、技術進歩でデジカメ心臓部の撮影用部品を安価に製造できるようになり、店頭価格はこの10年で大きく下がった。売れ筋のデジカメの画素数は05年夏は500万台だったが、07年夏は700万台、今夏は1000万台と急上昇。一方で、価格はコンパクトカメラの普及品の場合、新製品で2万~4万円前後、型落ち品は1万円程度と、10年前の約6割の水準にまで下がった。今や2万円台の新製品が数年前の高級品を上回る性能だ。一眼レフは4万~75万円前後と廉価版と高級品に二極化している。

 そんな中、日本ポラロイドは4月、1万円を切るコンパクトカメラの新製品を投入、即座に売り切れる人気商品となった。手ブレを自動的に補正する機能を省き、画素数は500万とするなど通常より性能を抑え、製造コストを削減した。今後、他メーカーの価格戦略に影響を及ぼしそうだ。【宇都宮裕一】

毎日新聞 2008年8月29日 18時01分(最終更新 8月29日 20時04分)

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