名張市の亀井利克市長は29日、市立病院の医師を来年度、増員できる見通しが立ったことを明らかにした。派遣元名や人数、診療科目については「正式に発表できる段階ではない」としながらも「(派遣は)ほぼ確約いただいている」と述べた。
同病院は4億8544万円の資金不足に陥るなど、医師不足に起因する経営悪化が深刻化しており、この日の定例会見で、報道陣の質問に答えた。現在、勤務中の3人の研修医についても、残留を要望しているという。
亀井市長は「2次救急を24時間、365日担える病院を整備する必要がある。医師確保と並行し、機能分担についても話を進めている」と話し、伊賀市の市立上野総合市民病院と岡波総合病院との連携強化を進める意向を示した。【渕脇直樹】
〔伊賀版〕
毎日新聞 2008年8月30日 地方版