前代未聞！姫井氏が民主党離党を１日で撤回

　２８日に民主党に離党届を出し、新党「改革クラブ」に加わる意向を示していた姫井由美子参議院議員は２９日夜に会見し、民主党からの離党を撤回する考えを表明した。

　姫井議員は「多くの有権者の皆様や民主党関係者に大変ご心配をおかけした。まず、そのことを心からおわびしたい。どうも申し訳ありませんでした。きょう一日、熟慮した結果、新党・改革クラブには参加することをやめ、これまで通り、民主党議員として頑張ることをあらためて決意した。私の思っている姿には新党結党でならないし、訴えても、社会的にも現実的にもそういう形にならない新党だと判断し、参加することをやめた」と述べて、「軽率な行動があったことは反省する」と陳謝した。

　また、改革クラブに加わることを決めた理由について、「キャスチングボートを握る小さな政党があることで、流れが変わるかと思った。民主党に反旗を翻すものでもない。参議院を改革するということを確かめ合った上だった」と述べた。その上で、「新党が自民党の受け皿になる可能性があるとわかった時点で、思いとどまることを決めた」と釈明した。

　これにより、改革クラブは４人となり、政党としての要件を満たさないことになる。改革クラブ・大江康弘議員は「もう笑うしかない、彼女のコメントは。子供をだますような。子供でもそんなだまされ方はしない。声明には人間的に落胆した」と述べた。

　離党届を出した翌日に撤回するという前代未聞の事態に、民主党内からは「改革クラブを切り崩すのはいいが、いっそ除名にしてほしい」との声まで上がっている。