「巡礼の道」として知られる『西国三十三所』の寺院に伝わる仏像などを集めた展覧会が、奈良国立博物館で開かれている。『西国三十三所』の巡礼は、奈良時代に始まったとされ、観音菩薩を本尊とする33の寺に足を運び、祈りをささげるもの。会場には、国宝と重要文化財あわせて70点を含む190点が展示されているが、中でも京都・清水寺の千手観音坐像は、鎌倉時代を代表する仏像で、寺の外での公開は今回が初めて。展示品の中には、普段、寺では公開されていない秘仏や秘宝も数多く含まれていて、会場は西国巡礼の旅を凝縮した空間となっている。この展覧会は、奈良市の奈良国立博物館で、来月28日まで開かれている。 (08/30 11:40)