政権の打倒を掲げて抗議デモを続けているタイの市民団体は、29日になって活動地域をプーケットなど観光地にまで拡大し、観光客にも影響が出ています。
首相府への再突入を図る市民団体と、これを阻止しようとする警官との間で衝突が起きています。
サマック首相の辞任を求めるタイの市民団体は29日も引き続き首都バンコクの首相府を占拠し、一部で警官隊との衝突に発展しました。
市民団体は、29日午後には地方の支持者に対し、各地の空港を封鎖するよう呼びかけ、タイ南部のプーケットやクラビなどの観光地では空港が利用できなくなっています。
また、反政府デモに同調するかたちで、タイの国鉄や航空会社の労働組合は全土でストライキを呼びかけていて、政権の退陣を求めるデモは収拾の目処が立っていません。(30日06:22)