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ペットボトル:再利用実験始まる 横浜、千葉・柏で

 ペットボトルの再使用制度を検討している環境省は30日、横浜市と千葉県柏市で実証実験を始めた。延べ約4000本を流通させ、回収して洗ったボトルを使った商品を販売。消費者の反応や回収・洗浄コストなどを調べ、制度化へ向けた課題を探る。

 販売されるのは、山梨県の飲料メーカー製造のミネラルウオーター(1.5リットル、税込み130円)。一般的な商品より肉厚で約10グラム重い専用ボトル(空の状態で約60グラム)を使う。横浜市と千葉県柏市のスーパー、百貨店計3店舗と、柏市を中心とした宅配業者が30日から販売した後、回収し洗浄したボトルに再びミネラルウオーターを詰めて11月に売る。

 回収は販売した店舗が実施する。回収を促すため、商品価格にデポジット(預かり金)を上乗せして販売、回収時に現金か同額相当のポイントで返す。消費者の反応を比べるため、デポジットの額を横浜市内は10円、柏市内は20円にする。同省などが購入者、非購入者に意見を聞き、制度に反映させる。

 容器、飲料メーカーなどで作る「PETボトルリサイクル推進協議会」によると、06年度のペットボトル販売量は54万4000トン(前年度比2.6%増)。再使用制度を導入しているドイツ政府によると、再使用はリサイクルに比べて資源消費量や温室効果ガス排出量が約半分になるという。【大場あい】

毎日新聞 2008年8月30日 10時34分(最終更新 8月30日 10時37分)

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