岡山放送局

2008年8月29日 23時6分更新

日銀 景気判断を下方修正


日銀岡山支店は県内の景気について、「原油価格の高騰の影響で回復のスピードが減速している」という判断を示し、「緩やかに回復している」としてきた景気判断を下方修正しました。

日銀岡山支店によりますと、県内の主な製造業は造船や自動車、それに鉄鋼などが国内外の需要が増えていることを背景に、高い水準の生産を続けています。

一方、個人消費は、原油や原材料の価格の高騰で物価が上がっていることを背景に、衣料品などの売れ行きが低調となっていて、県内のデパートの先月の売り上げは去年の同じ時期に比べて、2.5パーセント減少しました。

こうしたことから日銀岡山支店は、県内の景気について、「回復のスピードが減速している」という判断を示し、「緩やかに回復している」としてきた景気判断を下方修正しました。

日銀岡山支店の高橋経一支店長は「物価が上がって消費者の買い控えが起きていることが景気回復のスピードを減速させる大きな要因の1つとなっており、今後、物価の動向を注意深く見守っていく必要がある」と話しています。