■2曲目の「OH!! SUMMER QUEEN〜夏の女王様〜」はサザンオールスターズならではのエロティックな魅力のある曲ですね。70年代的な要素もありつつ、80年代的なシンセも入りつつという。
桑田:今って、なんでもありなんだけど、だからこそ、聴く側もうまく嗅ぎわけるでしょ。
微妙な古さも新しさも伝わりやすいし、そこも含めて、しっかり聴かれてしまう。
だからこそ、さじ加減が大事だと思うんですよ。この曲に関しては、パンチが効いてるとか、ちょっとエッチな感じとかいった、いわゆるサザンの良さの王道を本人達が楽しんでやってる感じがうまく出せたなと思ってますね。
■歌詞はどんなことをきっかけにして作っていったんですか?
桑田:資生堂からCMのお話をいただいて、“夏美人”といったキーワードをポンと投げかけられて、作っていきました。
これも広い意味でのコラボレーションだし、他人からそういう要素を投げ込まれるのは幸せですね。
CM映像を見て、水着のお姉さんが海岸でたわむれるのっていいな、やっぱり好きだなって思いながら、書いた曲でもありますね(笑)。
■バンドのグルーヴも気持ちいいですね。
桑田:これは今年、サザンとして最初にやった曲なんですよ。ドラムがいい音で録れたなって。
いいスタートが切れて良かったなって思っていますね。
こういうマイナー・コードのロックって、何年かやってなかったので、この慣れ親しんだ感じに向かって、ワクワクしながらやっていく感じはありましたね。
あと、この曲もライヴというキーワードはありました。
「I AM YOUR SINGER」と対極にある曲かもしれないけど、どちらも日産スタジアムに気持ちは飛んでるという。
■その「真夏の大感謝祭」はどういうものにしようと思っていますか?
桑田:きっとファンの方達も“この夏はサザンと一緒にお祭りをやろう”って燃えてくれていると思うんですよ。
だからサザンは真夏の操り人形でいようかな、夏祭りの青空教の神主でいようかなって思っていますね。
|