愛媛県は29日、ＰＦＩ（民間資金を活用した社会資本整備）方式で実施する県立中央病院（松山市）の整備運営事業を大成建設など3社の企業グループが落札したと発表した。落札金額は1911億円。ＰＦＩ方式の導入は県有施設では初めて。3社は病院施設の建設や維持管理のほか、医療行為を除く病院の運営業務などに当たる。

　今回落札した企業グループは大成建設をはじめ、施工協力する日建設計（東京・千代田）と、病院運営を支援するシステム環境研究所（福岡市）を含む3社。

　12月に事業契約を結び2013年6月に新病院の開業を予定する。病院の維持管理や運営などの事業期間は33年3月31日まで。

　新病院は地下2階、地上13階で、延べ床面積が約6万4000平方メートル。24の診療科と、823の病床を備える。

　今回の入札には大成建設グループのほか、大林組グループと三菱商事・鹿島・四国電力グループを含む計3グループが参加した。