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県央の病院再編を近く協議
県央圏域で中核となる公設病院の設置を目指し、既存病院の再編について県と地元市町村が具体的な検討を進めることが29日、決まった。三条、燕、田上、弥彦の4市町村長の要望に、泉田裕彦知事が近く協議を始める方針を表明した。
だが、県立加茂病院の縮小・廃止につながりかねないとして加茂市長は再編に反対しており、協議に加わるかは不透明。医師不足や財源の問題など、地元が求める規模の中核病院実現には課題も多い。
要望は「燕三条地域に、救命救急センター機能を併設する600床相当の中核病院を設置する」との内容。「公設民営も視野に入れる」とした。同時に「県央圏内の病院の再編も検討に入れる」とし、県立吉田や厚生連三条総合など圏域内の病院の機能縮小などを議論するよう求めた。圏域には10病院ある。
国定勇人三条市長は知事に「県央はほかの地域と比べ、突出して圏域外への救急患者の搬送率が高い」と説明。「厚生連からは『要請があれば、一体的な運営に向けて積極的に協力する』と意思表示を頂いている」と述べた。知事は「皆さんと気持ちを合わせ、今の状況を変えたい。一緒に検討する場を設置する」と応じた。早ければ来月にも検討会を発足させる。
新潟日報2008年8月30日
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