社会
パンダの赤ちゃん死ぬ 神戸・王子動物園
母親の旦旦(タンタン)の口元に抱かれ、元気だった赤ちゃん。約2時間20分後、死亡が確認された=29日午前11時半ごろ、神戸市、市立王子動物園(同園提供のビデオ映像から) |
神戸市立王子動物園(神戸市灘区王子町三)で二十六日、人工授精の結果、誕生したジャイアントパンダの赤ちゃんが二十九日、死亡した。同園でのパンダ出産は二〇〇七年八月に続き二度目。前回は死産だったため、成長が期待されていた。
同園によると、赤ちゃんは二十九日、同園パンダ館の産室で、母親の「旦旦」(十二歳)の腕に抱かれて鳴き声をあげていたが、午後零時五十分ごろ、鳴き声が小さくなり、同一時十五分ごろには全く聞こえなくなった。このため、飼育係員が棒を使って赤ちゃんを産室から引き出し、同一時五十分、死亡を確認した。全長一九センチ、体重八二グラムで性別は不明。
死因は調査中。解剖の結果、骨折や内出血はみられなかったが、胃の中には微量の母乳しか残っていなかった。同園は赤ちゃんが抱かれている間に、体を母親の胸などに押しつけられて母乳を飲めなくなったか、母体の乳の出が悪くなり衰弱死したのではないか-とみている。圧迫された結果、肺などの機能が落ちた可能性もあるという。
旦旦は、死んだ赤ちゃんを取り出すと興奮したため、代わりにニンジンを与えたところ落ち着き、赤ちゃんを抱きかかえるしぐさをみせているという。
赤ちゃんは、中国・四川省の臥竜パンダ繁殖研究センターから〇〇年七月にやってきた旦旦と、〇二年十二月に同じく来神した「興興」(十二歳)の間に生まれた。
同園は〇三年から日中共同で人工授精に取り組み、昨年初めて受胎に成功したが死産。今年は、国内では一九八八年の上野動物園(東京)以来二十年ぶりの出産にこぎつけた。
同園の石川理園長は「(今年は四川大地震で実現しなかったが)来年は臥竜から技術者を招き、きちんと育てたい」と話した。(河尻 悟)
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