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神戸

リスク高い3日間 飼育員ら慎重に見守り パンダ子育て

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より望ましいとされる座位で赤ちゃん(口元の白い部分)をなめるジャイアントパンダの母「旦旦」=27日午後、神戸市灘区王子町3(神戸市立王子動物園提供のビデオ映像から)

 神戸市立王子動物園(神戸市灘区王子町三)で生まれたジャイアントパンダの赤ちゃんは二十八日、三日目を迎え、母「旦旦(タンタン)」(雌・十二歳)がしっかり抱き寄せるなど安定した様子を見せた。出産直後から三日間は「育児放棄など最もリスクが高い」とされ、母子パンダの飼育は初めてとなる飼育員らは、中国・四川省の臥竜自然保護区にあるパンダ保護研究センターの助言を受けながら、慎重に飼育を進めている。(河尻 悟)

 同園のパンダは、センターとの繁殖共同研究。今春の人工授精を実施する際も、技術者の黄炎さんと謝浩さんの二人が来神して見守った。

 今月二十六日夜、同園から二人に出産を連絡すると、黄さんは「日中両方のスタッフによる努力の結果。夜にはセンターでも赤ちゃんが生まれたので二重の喜びだ」と話し、謝さんも「本当に生まれたんですか」と驚いた様子だったという。

 同園は飼育上の課題を話し合った上で一日一回、センターに電話し、技術者に相談している。二十七日は主に授乳体勢について質問。「(寝ころんだように)横向きで抱くことが多い」と尋ねると、応対した黄さんが「初産に多くみられる兆候」などと答えた。同日夕から、旦旦は座位で赤ちゃんを抱くことが多くなり、飼育員らも「いい傾向のようだ」と胸をなで下ろした。

 旦旦は二十七日午後六時ごろ、初めて水を飲もうと赤ちゃんを離したが「ギャー」と鳴いたので旦旦はすぐに戻って抱き寄せたという。黄さんは「産後三日間は飲まなくても大丈夫」と助言。奥乃弘一郎副園長は「技術者たちは経験が豊富なので力強い存在。二十九日は無事に水を飲んでくれたらいいですね」と話す。

(8/29 10:34)

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