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christiantoday 2008年08月29日(金) 16時33分 更新
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榮義之牧師「希望の声」(9)・・・道は未知ではない!
 2008年08月28日

榮義之牧師

わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。(ヨハネ14:6)


 これはイエス・キリストの自己紹介のことばです。イエス・キリストこそ、天国への唯一の道だという意味です。人間は自分の力で天国へ行こうと努力します。それは今も昔も変わらないことですね。


 かなり前のことですが、イラクの政府が観光のため、バベルの塔を再建するというニュースが新聞に載っていました。バベルの塔は、人間が自分の力で天まで届こうと努力した、人間の思い上がりと虚しさのシンボルです。また、現代科学もある意味では、バベルの塔の現代版と言えるかもしれません。神を除外して、人間が築き上げてきたすべての文明は、まさに「バベルの塔」と言ってもよいでしょう。


 しかし、イエス・キリストは「わたしは道です」と宣言されました。道を指し示したのではありません。これが道だと教えたのでもありません。「わたしこそ、その道、天国への道だ」と言われたのです。


 1976年の5月、私は一人の聴取者を訪れました。彼女は病気でした。青春の日々を、身動きできぬ不自由さの中にありました。そんな彼女に私は、イエス・キリストの福音を単純に伝えました。神が私たちを愛していること、人間には罪があり、自分の努力や修養では救われないこと、しかし、イエス・キリストが私たちの罪のために十字架で死んでくださったこと、イエス・キリストを信じる者はすべて罪が赦され、神の子どもとなり、永遠の生命をもち、天国へ行くことができることを、お話ししました。彼女はその事実を素直に信じました。それ以来、何度も手紙をやりとりしました。


 ある日曜日の礼拝後、彼女が亡くなったという知らせを聞きました。お母さんが知らせてくださったのです。そしてお母さんは、電話でその時の様子を語ってくださいました。彼女は、「お母さん、とてもきれいな、すばらしい所が見える。とてもきれいな所が見える。早く、早く」と言って、安らかに息を引き取ったそうです。お母さんはクリスチャンではありませんが、娘が見たきれいな所、すばらしい所は、いつも娘さんが語っていた聖書に書いてある天国であることが分かったとおっしゃいました。


 確かに、娘さんが亡くなったことは、深い悲しみです。しかし、最後にお母さんは、「『娘は行くべき所へ、ちゃんと行った。天国のイエス様の下へ帰っていった』という平安と慰めが、家族全員にございます」と言って、電話を切られました。


 イエス・キリストが彼女の道、天国への道となってくださったのです。


 また、イエス・キリスは、私たちがどう生きるかという「人生の道」を示してくださいました。


 キリストの道を歩む時、不安のない、迷いのない人生を歩んでいくことができます。道は私たちに方向を示すものですね。人生をよく旅にたとえます。「人生は長い道のりを、重い荷を背負って行くようなものだ」とも言われます。時には重い荷を背負いましょう。しかしそれは、旅の目的と行き先が分かっていればこそ、耐えられるのです。人生、なぜ疲れるのでしょうか?目的が見いだせず、行き先が定かでないからです。あなたは、自分の人生の道がどこにあるのか、どこへ行き着くのか知っていますか?


 イエス・キリストは「わたしが道だ」と言われます。そして、私たちを永遠の父なる神の家へ導いてくださるのです。


 どうか今からあなたも、イエス・キリストの道を歩んでください。この地上でどのような戦いや貧しさや病苦があったとしても、キリストとともに歩む人生には輝きがあり、それを乗り越える力が与えられ、解決があります。


 イエス・キリストこそ、永遠の天国へ連なる道なのです。





万代栄嗣(まんだい・えいじ)


 松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。


 また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。


 国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。



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