So-netSo-net blog
Powered by So-net blog

アレルギーの診断手順について [アレルギー]

原則として以下のような流れで診断していきます。
1.痒みがあって、典型的な部位に皮膚病変が存在する。
2.外部寄生虫症および感染性皮膚炎の鑑別除外(外部寄生虫症についてはイベルメクチンなどの投与による診断的治療をおこなう場合がある)。
3.除外食試験および誘発試験にて食物アレルギーの有無を判断する。
4.皮内皮膚試験またはアレルゲン特異的IgE検査を実施してアレルゲンを特定する。

注意1.食物アレルギーについては、アレルゲン特異的IgE検査(血液検査)および皮内皮膚試験では正確な判定ができません。項目があって検査結果がでることと、その検査結果が正しいかどうかということは別なのです。もし、結果どおりに食事を変えて痒みがなくなったとしたら、たまたま新奇蛋白質を食べた結果に過ぎないかもしれません。大変ですが、除外食試験は絶対に行う必要があります。また、正しく実施しないと意味がなくなりますので注意してください。
注意2.いわゆるアレルギー検査は皮内皮膚試験のみです。アレルギー検査の結果、環境アレルゲンを回避できたら、回避してください。できない場合は、減感作療法が必要になります。

結局のところ、正しく理解して、正しくこの病気を受け止めて、病気を正しくコントロールしていく必要があります。


nice!(0) 
共通テーマ:ペット

nice! 0