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【プロフィル】李洪奇
1957年、韓国・全州市生まれ。97〜2000年、聯合ニュースの東京特派員。06年から現職。 |
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韓国の通信社、聯合ニュースの李洪奇・日本支社長(50)は東京特派員2度目。1990年に出張で初来日して以来、日本とのかかわりは深く、日本人が他者への関心を失っているのではないかと話す。
−−日本で違和感を感じることは
「日本人は自分のことしか関心がないように感じる。もし秋葉原のような無差別殺傷事件が韓国で起きたら、警察が来る前に市民が総出で犯人を取り押さえていただろう。昨年、(JR北陸線の)特急車内で女性が男に乱暴される事件が起きたが、乗客は誰も止めなかった。韓国人も自分の命を大切に考えているが、止める時には命を懸けて止める」
「電車に乗ると、みんな携帯電話で一心不乱にメールをしている。機械との対話に夢中になって自分の世界にのめり込んでいるようで、異様な光景だ。もちろん韓国人も電車内でメールをするが、書き足りないとすぐに電話してしまう。日本人は以前に比べて、他人とコミュニケーションをうまく取れなくなっているように感じる」
−−無関心の原因は
「教育に問題があると思う。日本では幼稚園から『人に迷惑を掛けないよう』厳しく教育されている。でも、子供は取っ組み合いのけんかをして、ぶつかりながら対人関係を学ぶもの。日本の教育は子供を抑え付けすぎている。社会人になってもルールやマニュアルに抑圧されている感じで、自分や自分の属する組織のことだけしか考えていないようだ」
−−韓国では違うのか
「韓国人は酒を飲んで、けんかしてストレスは全部解消する。それもある意味、コミュニケーションで、大抵はそれでうまくいく」
−−日本で困ることは
「私だけでなく、日本に暮らす韓国人は『マニュアル』に悩まされている。携帯電話をなくしたので臨時に通話を止めようとしたが、前任者の名義だったためにできなかった。マニュアルに名義人しか止められないと書いてあったからだ。結局、通話は止められず、機種変更することで落ち着いた。韓国にもマニュアルはあるが、個別の状況に応じて対応する。何でもマニュアルにとらわれず、もう少し柔軟に対応してもいいのでは」
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